伊藤忠食糧販売株式会社と伊藤忠ライス株式会社の経営統合に関するお知らせ

2011年8月9日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)の100%子会社である伊藤忠食糧販売株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:公山隆、以下「伊藤忠食販」)と、伊藤忠ライス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:奥野正臣、以下「伊藤忠ライス」)は、経営統合について、以下の通り合意致しましたのでお知らせ致します。

1. 経営統合の内容

  • 2011年10月1日付で伊藤忠食販と伊藤忠ライスが、伊藤忠食販を存続会社とする吸収合併を行います。
  • 同日付で、伊藤忠食販の社名を「伊藤忠食糧株式会社」(以下、「伊藤忠食糧」という。)に変更致します。

2. 経営統合の目的

人口の減少及び少子高齢化の進展、景気悪化に伴う個人消費の低迷、本年3月11日に発生した東日本大震災の影響、更には世界的な自由貿易進展に伴う将来的な国内市場の競争激化などにより、日本国内の食料原料販売業の経営環境は厳しさを増していく事が予想されます。同様に御取引先様である国内の食品流通業及び食品製造業の経営環境も一層厳しさを増しており、これら御取引先様からの食料原料サプライチェーンに対する要求は益々高度化、多様化しております。

このような状況下、伊藤忠商事は甘味料・小麦粉・油脂・米穀・製菓原料・飲料原料などの食料原料の国内販売事業の強化に向けて伊藤忠食販、及び伊藤忠ライスという100%子会社2社を統合することで、御取引先様に供給可能な品揃えの拡充と付随する情報発信体制の整備、顧客基盤・経営資源の共有による統合シナジーの実現により、御取引先様に安心・安全な食料原料及びサービスの安定的な供給を効率的に行う体制を整備致します。国内食料原料販売分野における伊藤忠グループの経営資源を伊藤忠食糧に集中的に投下することで、これまで以上に全国の消費者及び御取引先様のニーズにお応えできる体制を整え、将来的には売上高3,000億円を目指します。

3.伊藤忠商事における本経営統合の位置づけ

一貫した効率的な商品の生産・流通・販売の体制構築を行っており、本経営統合は食料原料販売分野での重点施策と位置づけられます。本経営統合を機に国内でのSIS戦略を更に推進し、伊藤忠商事グループ全体の企業価値の一層の向上を図ります。

  • SIS:Strategic Integrated System(戦略的垂直統合)の略

4.新会社について

伊藤忠食糧株式会社

本社所在地 東京都港区南青山1-1-1(予定)
資本金 4億円
売上高 1,600億円
社員数 173名
代表者 代表取締役社長 公山 隆

5.経営統合する2社について

伊藤忠食糧販売株式会社

本社所在地 名古屋市中区錦1-5-11
資本金 1億円
事業内容

砂糖・糖類・小麦粉・穀粉・モルト・製菓原料・油脂等を含む

食品加工材料の国内販売及び輸出入 など
売上高 1,019億円(2010年度)
社員数 66名(2011年3月31日時点 単体)
代表者

代表取締役社長 公山 隆

伊藤忠ライス株式会社

本社所在地

東京都港区北青山3-3-13

資本金 3億円
事業内容

米穀類の販売、輸出入及び輸出入仲介業務、米穀の精米、

精米・炊飯加工技術の販売及び技術コンサルタントなど

売上高 584億円 (2010年度)
社員数 107名(2011年3月31日時点 単体)
代表者

代表取締役社長 奥野 正臣