蓮根状ポーラス金属製造技術を持つベンチャーとの業務提携契約を締結
2012年3月29日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、この度、ロータスアロイ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:中嶋英雄)(以下「ロータスアロイ」)と業務提携契約を締結しました。伊藤忠商事は、ロータスアロイと共同で蓮根状ポーラス金属に関する研究、調査、開発、用途開発を行って参ります。
ロータスアロイは、国立大学法人大阪大学・産業科学研究所の中嶋英雄教授が発明した「蓮根状ポーラス金属鋳造技術」を事業化するために設立された大学発ベンチャーです。
金属を基材とした多孔質材料はポーラス金属(多孔質金属)と呼ばれ、その機械的、物理的、熱的、電気的特徴により様々な用途で用いられており、今後の応用分野拡大が期待されています。
樹木や竹など、自然界のポーラス材料の多くは向きによって性質が異なる異方性材料であり、例えば力がかかる向きを強化することによって特定の方向に対する比強度(質量あたりの強度)を向上させる等して、異方性を上手に利用しています。
これまで異方性のあるポーラス金属を鋳造するのは困難でしたが、中嶋教授は気孔が一方向に伸びた蓮根状ポーラス金属の鋳造方法を確立しました。
蓮根状ポーラス金属には、超軽量材料、高比剛性材料、エネルギー吸収材料、振動吸収材料、防音材料、断熱材料、熱交換材料、生体医療材料などの用途が考えられています。
中でも熱交換材料については、気孔の存在による内部表面積の大きさに加え、気孔が一方向に伸びていることによる圧力損失の少なさにより、従来技術に対して大きなアドバンテージを有しています。
伊藤忠商事は、昨年からロータスアロイと共同で蓮根状ポーラス金属の開発を進めて参りましたが、この度の業務提携契約締結を機に、蓮根状ポーラス金属の用途開発を積極的に世界各国で進めて行くとともに、今後も有望な先端技術の開拓を進め、事業投資・開発を通じて新たなビジネスの創出を積極的に推進します。
ロータスアロイ社について
会社名 | ロータスアロイ株式会社 |
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代表者 | 中嶋英雄 |
本社所在地 | 大阪市北区梅田1丁目1-3-267 |
設立年 | 2005年 |
URL | http://www.lotus-alloy.jp/ |