中国におけるスナック菓子製造事業へ参入
―カルビー、頂新グループと合弁会社設立―
2012年4月9日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、カルビー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:伊藤秀二、以下「カルビー」)、および康師傅方便食品投資(中国)有限公司(本社:中国天津市、代表者:張百清、以下「康師傅投資」)と、中国におけるスナック菓子の製造会社を設立することで合意しました。今年7月を目処に合弁会社を設立し、2012年度中の工場稼動及び商品販売を予定しております。
中国のスナック菓子市場規模は約1,500億円ともいわれており、年平均10%以上で成長を続けています。一人当たり消費量はまだ先進国の100分の1以下ですが、中国の経済成長に伴う生活スタイルの変化に伴い、今後も長期にわたり2桁成長が続くと予測されています。
本合弁会社では、日本のスナック菓子最大手カルビーが技術・ノウハウを提供し、康師傅投資と共同で商品開発を推進し、中国の即席麺・飲料最大手の康師傅グループの物流網・販売力を利用して、早期にブランドの確立を目指します。具体的には事業開始後5年以内に、中国スナック菓子市場シェア10%の獲得を目標としています。
康師傅投資は、伊藤忠商事が出資をしている頂新(ケイマン)ホールディング(中国本部所在地:中国天津市、総裁:魏應州)の傘下企業であり、今回のスナック菓子製造事業への参入は、伊藤忠商事が頂新グループと加速して展開している中国における食品及び小売市場への取組の一環です。また伊藤忠商事は、川上における食料資源供給体制作りとして、中国国内における農産物の大供給地において、安全・安心な食料を安定供給する仕組みの構築に取り組んでおり、将来的には本合弁事業への馬鈴薯などの原料供給体制を構築することで中国国内でのグローバルSIS戦略(※)を展開していく方針です。
- Strategic Integrated System(戦略的統合システム)の略。消費者ニーズを起点として、川上(食糧資源開発・製造加工)、川中(中間流通)、川下(リーテイル販売)までを垂直統合し、生産・流通・販売の効率性を追求する戦略のこと。
新会社概要(予定)
社名 | 天津カルビー食品有限公司 |
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事業内容 | スナック菓子の製造・販売 |
所在地 | 中国天津市 |
代表者 | 菫事長 松本 晃 |
設立 | 2012年7月(予定) |
資本金 | 20百万米ドル |
株主構成 |
カルビー株式会社51%、 康師傅方便食品投資(中国)有限公司45%、 伊藤忠商事株式会社4% |
出資会社概要
社名 | カルビー株式会社 |
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事業内容 | 菓子・食品の製造・販売 |
設立 | 1949年4月30日 |
所在地 | 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館22階 |
代表者 | 代表取締役社長 伊藤 秀二 |
資本金 | 10,744百万円 |
主要株主 |
一般社団法人 幹の会 21.83% Frito-Lay Global Investments B.V. 20.78% |
社名 |
康師傅方便食品投資(中国)有限公司 (英文社名:Master Kong Instant Foods Investment (China) Co., Ltd) |
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事業内容 | 中国政府が外資による投資を認める地域での投資・事業インフラ活動 |
設立 | 2011年 7月 28日 |
所在地 | 中国天津市 天津経済技術開発区第三大街十五号第二行政楼3階 |
代表者 | 董事長 張百清 |
資本金 | 30百万米ドル |
株主構成 |
康師傅糕餅(BVI)有限公司 100% (英文社名:Master Kong Bakery(BVI)Co.,Ltd) |