世界最大級フィンランドパルプメーカーMETSA FIBRE社の株式取得について
-リーディング・グローバル・パルプトレーダーの地位を確立-
2012年4月11日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は世界最大級のフィンランドの針葉樹パルプメーカーで、主に欧州及びアジア市場で販売を展開するMETSA FIBRE社 (以下「メッツァファイバー」)の発行済み株式24.9%を取得することについてMETSA GROUP(以下「メッツァグループ」)と合意に達しました。株式取得額は472百万ユーロ(約500億円)となり、伊藤忠商事の非資源分野における最大規模の案件となります。 (なお、本件は欧州地域で必要となる独占禁止法上の承認審査を経て、正式に手続き完了となります。)
メッツァファイバーはフィンランド国内に4つのパルプ工場を有し、年間約240万トンのパルプ生産能力を誇る世界最大級のパルプメーカーです。世界的に紙の需要が増加する中、主原料となる北部針葉樹は成長に約80年を要する希少な資源ですが、メッツァファイバーはフィンランド国内に潤沢で良質な森林資源を有するメッツァグループの安定した原料供給を背景に高いコスト競争力を有しています。
伊藤忠商事とメッツァファイバーは1970年代の日本向け輸入取引を端緒に、2004年9月に正式な販売提携を開始。伊藤忠商事はメッツァファイバーの針葉樹パルプを独占販売代理店としてアジア市場に拡販し、メッツァファイバーは伊藤忠商事のCENIBRA(セニブラ)の広葉樹パルプを欧州の広葉樹パルプ市場で販売して参りました。
伊藤忠商事は既にブラジルのCENIBRA(セニブラ)社からの広葉樹パルプを核として、主に中国・ヨーロッパ・北米に販売ネットワークを確立しています。2011年度実績においても、世界の主要パルプトレーダーの中で年間215万トンの最多数量を取扱いました。今回の株式取得後は、新たにメッツァファイバー社の針葉樹パルプの新規商権を針葉樹パルプ市場において獲得します。これにより伊藤忠商事の取扱量は更に増加し、リーディング・グローバル・パルプトレーダーとしての地位を確固たるものとし、販売ネットワークの拡大と紙パルプ事業の更なる強化を実行していきます。
メッツァファイバーについて
会社名 | Metsa Fibre Oy |
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URL | http://www.metsafibre.com/Pages/Default.aspx |
本社所在地 | Revontulentie 6, 02100 Espoo, Finland |
代表者 | Ilkka Hamala(President and CEO) |
創業年 | 1973年 |
工場数 | 4パルプ工場(フィンランド)、1製材工場(ロシア) |
売上高 | 1,301百万ユーロ(2011年度実績) |
従業員数 | 873(2011年末現在) |
メッツァグループについて
グループ名 | Metsa Group |
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URL | http://www.metsagroup.com/Pages/Default.aspx |
代表者 | Kari Jordan(President and CEO) |
グループ親会社 | Metsaliitto Cooperative |
グループ子会社 | Metsa Fibre, Metsa Tissue, Metsa Board, Metsa Wood, Metsa Forest |
売上高 | 5,346百万ユーロ(2011年度実績) |
従業員数 | 13,046(2011年末現在) |