英国Bristol Water水道事業への資本参画について
-日本企業初の英国水道事業への参入-
2012年5月11日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、英国南西部のブリストル市とその周辺に上水サービスを提供するBristol Waterグループ(以下「ブリストル・ウォーター」)の株式70%をカナダのインフラ投資会社であるCapstone Infrastructure Corporationグループ(以下「キャップストーン」)と共同で保有することに合意いたしました。ブリストル・ウォーターの実質20%相当を伊藤忠商事がキャップストーンより取得し、株式取得額は43.5百万ポンド(約60億円)となります。
ブリストル・ウォーターは、ブリストル市とその周辺の約2,400km2を給水区域とする(東京都水道局の約2倍) 160年以上の伝統を有する水道事業会社であり、長年に亙り安定効率的な運営を通じた優れた顧客サービスと堅実な財務実績を達成しております。
本件は伊藤忠商事にとって初の水源管理から浄水処理、給配水までを包括したフルサービス上水事業への参画となると共に、日本企業としては初めて英国水道事業への参入を果たすことになります。伊藤忠商事は、ブリストル・ウォーターに役員を派遣すると共に、同社の理念である高品質かつ持続可能で経済的な給水を実現すべく尽力し、さらに日本の水道業界が有する各種技術・サービスを同社に提案して参ります。
ブリストル・ウォーターの30%の株主であるアグバール社は、世界的な水メジャーである仏スエズ・エンバイロンメント社のグループ会社かつスペインにおける最大の民間水道事業会社で、世界11カ国において約2,800万人に対して給水事業を展開しております。
英国の水道事業は1989年の民営化以降、サービス水準の著しい向上が達成され、水道事業の民営化の世界的な成功モデルとされています。伊藤忠商事は、水関連ビジネスを重点分野と位置づけ、ブリストル・ウォーターへの資本参画を通じて先進的な英国水道事業のノウハウを取得・蓄積し、今後アジアやその他地域での水関連ビジネスを積極的に展開していく方針です。
ブリストル・ウォーターについて
会社名 | Bristol Water plc |
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URL | http://www.bristolwater.co.uk/![]() |
設立 | 1846年 |
給水人口・地域 | 約116万人・ブリストル市とその周辺 |
給水規模・面積 | 約27.8万トン/日・約2,400km2 |
従業員数 | 510 |
ブリストル市周辺地図
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投資ストラクチャー図
![[写真]](/ja/img/news_120511_02.jpg)