プレオーガニックコットンプログラムが国連開発計画主導の世界的イニシアティブ「ビジネス行動要請(BCtA)」の取組みとして承認

2012年8月29日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)と株式会社クルック(本社:東京都渋谷区、代表取締役:小林武史、以下「クルック」)の共同事業であるプレオーガニックコットンプログラム(以下「POCプログラム」)は、国連開発計画(以下「UNDP」)が主導する、商業活動と持続可能な開発を実現するビジネスを促進する世界的なイニシアティブ(取組)である、「ビジネス行動要請(BCtA)」の取組みとして承認されました。 

伊藤忠商事とクルックはBCtAへの参加により、インドの綿農家のオーガニック栽培への移行を支援するPOCプログラムの拡大を通じて、インドの低所得者層の綿農家の収入、健康、および環境を改善させることを約束しました。2015年までにプレオーガニックコットンの収穫量を5,000トンに、また農家数を現在よりも更に6,000軒拡大することで無農薬の農地が約3万エーカーに拡大することが見込まれています。BCtA事務局は、「移行期間、綿の買い取り保証をするPOCプログラムは、移行期間中に収入が不安定な綿農家にとって非常に重要である」としています。 

従来POCプログラムは日本国内の環境問題に対する意識の高いユーザーに限定された取組みでしたが、今般BCtAに承認を受け国際的な認知度が上がったことにより、今後は欧米の大手小売、アパレル等を含め、より幅広いお客様にプレオーガニックコットンを採用いただける環境が整いました。日本国内では、教育機関等とも連携して綿花栽培を通じた教育プログラムの展開も検討しています。更には、一般の企業にも積極的にPOCプログラムに参画していただくために、プレオーガニックコットンの制服やユニフォームへの採用促進に努めてまいります。

伊藤忠商事とクルックは、BCtAへの承認を原動力として、POCプログラムをより多くの皆様にお届けしながら、綿花生産者に配慮したビジネスの更なる展開に向けて取組んでまいります。

※以下URLはUNDPによる公表内容です。

【英 語】 http://www.undp.org/content/undp/en/home/presscenter/pressreleases/2012/08/28/farmers-in-india-to-benefit-from-japanese-organic-cotton-business-partnership.html[別ウインドウで開きます]

【日本語】http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/presscenter/pressreleases/2012/8/28/release_20120828.html[別ウインドウで開きます]

ビジネス行動要請(BCtA:Business Call to Action)

BCtA(http://www.jp.undp.org/content/tokyo/ja/home/partnerships_initiatives/privatesector/privatesector5.html[別ウインドウで開きます] )は商業的な成功と開発の成果を両立するビジネスモデルの構築を促進するための世界的なイニシアティブ(取組)です。オーストラリア国際開発機関(AusAID)、オランダ外務省、スウェーデン国際開発協力庁、イギリス国際開発局(DFID)、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)、UNDP、国連グローバル・コンパクト、クリントン・グローバル・イニシアティブ、国際ビジネス・リーダーズ・フォーラムの協力によって推進されています。

[news_120829_1.jpg]

プレオーガニックコットンプログラム

プレオーガニックコットンプログラム(http://www.preorganic.com/[別ウインドウで開きます] )は、インドの綿農家のオーガニック栽培への移行を支援するために、2007年に伊藤忠商事と音楽プロデューサーの小林武史氏が代表をつとめるクルック社の共同事業としてスタートしました。 オーガニック栽培への移行により、綿花栽培で多量に使用される農薬による健康被害や環境負担を軽減させることができます。 この取組みでは、オーガニック認証までの3年間の移行期間に栽培されたコットンを「プレオーガニックコットン」として買取り保証をすることでオーガニック栽培への移行を支援するほか、非遺伝子組み換え種子の無料配布、オーガニック栽培方法の教育、オーガニック認証の取得支援を行います。 3年の移行期間を経て、2011年には555軒のオーガニック農家が誕生しました。 

POCプログラムの農家の方々

[news_120829_2.jpg]