TEXMAC Inc.とInSpec Groupが北米における二次電池製造工場の建設工事請負サービスを開始

2012年11月1日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)及び米国法人にて100%出資する産業機械販売会社であるTEXMAC(テクスマック) Inc.(本社:米国ノースカロライナ州シャーロット市、社長:中川圭史、以下「TEXMAC」)とInSpec Group(本社:米国オレゴン州ポートランド市、CEO:豊田太郎、以下「InSpec」)は、リチウムイオン電池等の二次電池の製造工場及び各種付帯設備の建設工事の請負サービスを開始致します。TEXMACとInSpecとの間で2012年10月31日に提携協定書を締結し、日系及び北米メーカーの新規工場建設を今後サポートして参ります。

二次電池の北米市場での需要は電気自動車やハイブリッド車等の自動車向けのみならず、各種産業における大型施設や住宅での定置用途向けも今後増える見込みであり、これらに対応する為に生産能力の拡大が必至となっています。また、近年の円高の煽りを受け二次電池分野における価格競争が激化しており、その回避策として日本の電池原材料メーカー(正極材・負極材・セパレーター・電解液)や電池メーカーでは生産拠点を北米へ移転する動きが加速しつつあります。

TEXMACは二次電池製造分野において高いシェアを誇る日系メーカー製機器を長年にわたり北米にて販売しており、豊富な知見と実績を有しております。一方、InSpecは原材料メーカーや電池メーカーからの北米での工場建設受注の実績を数多く有すると共に、提案型のコスト低減を通じた高い価格競争力も有しております。

TEXMACとInSpecはそれぞれの役割を担いながら、一体となって北米での二次電池製造工場のエンジニアリングと建設を行います。

提携の概要

TEXMACの役割

①伊藤忠商事と連携を取りながら、北米進出を検討する顧客の開拓、顧客仕様に基づく生産設備の提案と折衝。

②二次電池製造分野において高いシェアを誇る日系メーカー製機器の供給と操業開始後のメンテナンスも含めた操業支援。

InSpecの役割

工場設計・建設(EPC:Engineering・Procurement・Construction)。即ち、工場用地の候補地選定、各種許認可取得を含めた製造工場の設計・施工・試運転までの一貫サービスを提供。合わせて、操業開始後の技術支援及び定期維持整備。

TEXMACとInSpecの今回の提携は主に二次電池製造工場建設工事を対象としておりますが、この分野のみにとどまらず、他分野の工場建設工事への展開も視野に入れながら営業活動を進めていく所存です。

TEXMAC概要

設立年 1974年
所在地 米国ノースカロライナ州シャーロット市
資本金 100万米ドル(約8,000万円相当)
従業員数 44名
事業内容 北米での産業機械販売。

InSpec概要

設立年 2001年
所在地 本社/米国オレゴン州ポートランド市。事務所/アトランタ、アラバマ(以上米国)、東京。
資本金

100万米ドル(約8,000万円相当)

従業員数 100名
事業内容 プラントのプロセスノウハウを提供する設計・エンジニアリングに特化した建設会社として、設計、調達、建設サービスを提供。
主要工事実績

島津製作所USA工場拡張(2012年完工、米国オレゴン州)

サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーション太陽光発電設備

(現パナソニック、2011年完工、米国オレゴン州)

東レ米国工場 

(2008年完工、米国アラバマ州)、(2008年完工、米国ワシントン州)