世界最大の青果物メジャー・米国Dole社のアジア・青果物事業およびグローバル・加工食品事業の買収について

2012年12月25日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下、「伊藤忠商事」)とDole Food Company, Inc.(本社:米国カリフォルニア州ウエストレイク・ビレッジ、以下、「Dole」)は、2012年12月6日(北米西部時間)開催のDole臨時株主総会の決議を経て、Doleが現在保有するアジアにおける青果物事業とグローバルに展開する加工食品事業(以下、「対象事業」)を、伊藤忠商事が2012年10月23日に新設したDole International Holdings 株式会社(以下、「DIH」)を通じ、総額16.85億米ドル(約1,350億円)にてDoleより取得することに正式合意しました。

なお、本取引は対象国における競争当局からの承認の取得並びに株式譲渡契約に定めるその他の条件が充足された後、速やかに実行される予定です。

1851年に創業したDoleは、現在、北米、南米、アジア、ヨーロッパなど世界90ヶ国以上で、バナナやパイナップルを生産する青果物事業及びフルーツや野菜の加工食品を製造する加工食品事業を展開しております。
農園のほか冷蔵コンテナ船などの輸送手段、追熟施設、加工施設、配送施設等の各種施設を所有し、バナナ、パイナップル及びフルーツ加工品等の生産、流通を一気通貫で行い、各国市場へ商品供給を行っております。
青果物事業において、バナナ、パイナップルは世界で最大級の販売量を誇っており、本件対象となるアジア市場においてトップシェアを有しております(2011年アジア市場シェア:バナナ25%、パイナップル42%)。長い歴史の中で培ってきた知恵と技術を生かし、徹底した品質管理のもと高糖度のスウィーティオバナナや風味の高いスウィーティオパイナップルなどの新たな商品も開発してきております。
加工食品事業は、パイナップル栽培とその缶詰製造事業からスタートし、その後、規模を拡大し、現在では市販用、業務用のフルーツ・野菜の缶詰はもちろんのこと、フルーツカップ、フルーツボトルや、ヨーグルトがけドライフルーツなどといった新しい商品の開発も手掛けております。特に規模の大きい北米市場においてはトップシェアを誇る商品群を多数有しております(2011年北米市場シェア:パイン缶詰56%、パインジュース57%、フルーツボトル54%など)。

Doleの青果物は多くの地域で高い市場シェアを有しておりますが、特にアジアにおけるバナナ、パイナップルの最大輸入国である日本市場においてもブランド認知度を高めることに成功し、トップシェアを誇っております。伊藤忠商事は、Doleの日本における事業パートナーとして、50年近くにわたり同社の事業展開をサポートし信頼関係を構築してまいりました。伊藤忠商事及びそのグループ企業(以下、「伊藤忠グループ」)は様々な食料関連事業をグローバルに展開しており、顧客ニーズを起点に、食料資源の開発から原料供給、製造加工、中間流通、リーテイルまでを有機的に結びつけ、効率的な生産、流通、販売を図るSIS(Strategic Integrated System : 戦略的統合システム)戦略をグローバルに推進・展開し、食の安全・安心に対する管理機能の高度化を図りながら、世界の食料業界のリーディングカンパニーを目指しております。

伊藤忠グループは、上記のSIS戦略により築き上げたグローバルベースの生産、加工、流通、販売体制を活用し、今回買収する対象事業が持つ世界的に認知度の高いブランドや青果物生産・加工・販売といった経営資源と融合することで、更なるグローバル化を実現してまいります。具体的には、
①Doleブランドを活用した新規商品・ビジネスの展開
②伊藤忠の流通インフラを活用したDole既存商品の販売拡大、
等を推進してまいります。

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Dole Food Company,Incについて

会社名 Dole Food Company, Inc.
URL http://www.dole.com/[別ウインドウで開きます]
本社所在地 One Dole Drive, Westlake Village, California, USA
創業年 1851年
売上高 7,224百万米ドル
従業員数 正社員 約34,500人 その他社員 約36,600人

Dole International Holdings 株式会社について(12月25日時点)

会社名 Dole International Holdings株式会社
本社所在地 東京都港区
代表者 山村 裕
設立日 2012年10月23日
資本金 7,500,000円
株主構成 当社100%