戸田工業株式会社との資本・業務提携について

2012年12月28日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、酸化鉄製造大手であり、電子素材の製造販売事業を展開している戸田工業株式会社(東証一部上場、本社:広島県大竹市、代表取締役社長:戸田俊行、以下「戸田工業」)と資本・業務提携契約を締結し、同社が発行する第三者割当増資の全株式を引受することに合意しました。増資引受実施後、伊藤忠商事は、戸田工業発行済株式の20.7%(議決権株式保有比率 22.1%)を保有し、同社は伊藤忠商事の持分法適用関連会社となります。

伊藤忠商事は戸田工業の技術力・生産基盤を活用することで、2015年には3000億円を超える市場規模が予想されるリチウムイオン電池の正極材分野および成長分野として注目されているスマートフォン・タブレット・PC及び電気自動車等の電子素材ビジネスのトレード強化や新用途における戦略商品の開発に取り組みます。

戸田工業は金属酸化物の湿式合成技術を基盤とし、顔料・トナーなどの各種着色材料、磁性体粉末材料・フェライト材料などの磁性体を始め、リチウムイオン電池正極材などの多様な商品を製造しています。情報・環境・エネルギーを支えるソリューションの提供をモットーにマーケティング・原材料調達・ロジスティクスを強化し、グローバルな事業拡大を目指します。

伊藤忠商事と戸田工業は従来の関係を更に強化し、北米及び中国に設立済みの正極材製造販売事業に加え、人材派遣を含む全面的な協力体制を構築していきます。今回の資本・業務提携により、伊藤忠商事の国内外のグループネットワークを活用した原材料調達・マーケティング・物流機能と戸田工業の技術・開発力を結集し、商品競争力の強化や新市場での販路拡大など、既存ビジネスの拡充と新たな分野でのビジネス創出を推進することで両社が共に発展するWin-Winの関係構築と企業価値の向上を目指してまいります。