米国LPガス輸出基地建設プロジェクトへの参画について

2013年2月27日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は世界有数のエネルギートレード会社であるVitol Group(以下「ヴィトール」)の子会社Coastal Caverns, Inc.とヴィトールが計画中の米国LPガス輸出基地建設プロジェクトを共同で推進していく事を目的とし、共同開発契約(Joint Development Agreement)を調印しました。総事業費は約5億米ドルで、本プロジェクトを推進する事業会社に34%の出資を行う予定です。

本プロジェクトは、米国テキサス州ボーモントにおいて、国際規格のLPガス(プロパン・ブタン)を精製(日量10万バレル)、貯蔵し、メキシコ湾岸に新たに建設する基地から年間約3百万トンを輸出する計画です。現在実施中のヴィトールとの共同事業調査終了後、本年6月頃に最終投資決定を行い2014年末の完工、及びLPガス輸出開始を目指して建設に着手します。

ヴィトールは1966年オランダロッテルダムで設立され、現在、世界20数か国に海外拠点を有し、約3000人のスタッフにてLPガス・原油・石油製品等のトレード及び投資事業等を行う業界最大手のトレード会社です。

数年前までLPガスの純輸入国であった米国では「シェールガス革命」による天然ガスの増産に伴い、連産品のLPガス生産およびLPガスの輸出量が増加しています。伊藤忠商事はその国際競争力に着目、総合商社として初となる米国LPガス輸出基地建設プロジェクトへの参画を通じ、供給ソースの確保、及び多様化を図り、日本を含むアジアを中心とした需要地への安定供給に貢献していきます。

ヴィトールグループについて

会社名 Vitol Group
URL
代表者 Mr. Ian Tailor (CEO)
創業年 1966年
売上高 2970億ドル(2011年グループ実績)
従業員数 約3000人(2011年グループ実績)

米国メキシコ湾周辺地図

[news_130227.png]