三菱ふそうの直系ディーラー拠点にエネルギーマネジメントシステム(EMS)を導入

2013年4月24日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)と、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:菊地哲、以下「CTC」)と、株式会社環境経営戦略総研(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:村井哲之、以下「環境経営戦略総研」)は、三菱ふそうトラック・バス株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:アルバート・キルヒマン、以下「三菱ふそう」)が「2015年までに7.5%のCO2排出量削減」を目標に、直系ディーラーを対象として、エネルギーマネジメントシステム(EMS)及びLED照明を導入するプロジェクトに関して、3社共同で支援・推進致します。

三菱ふそうにおいては、既に先行導入した拠点で、デマンド制御と空調の自動制御を導入することで、ピーク電力10%・電力使用量15%以上削減することに成功しており、今後、直系ディーラー各拠点へ順次展開することにより、大幅なCO2削減と電力使用量の削減を目指します。導入拠点では、従業員の意識改善を行うことで、節電の取組を活性化します。販売拠点毎にCO2削減状況をランキング表示する等、全社的な意識向上につながる仕組みも導入し、継続的なCO2削減活動に取り組んでいく予定です。

また、三菱ふそうは、電力会社がアグリゲーター(*1)と連携してピーク需要抑制策として進めているデマンドレスポンスプログラム(*2)にも参画し、電力需給安定化にも貢献していく予定であり、伊藤忠商事・CTC・環境経営戦略総研はこれらの取組を支援して参ります。

今後、伊藤忠商事・CTC・環境経営戦略総研は、今回のようなエネルギーマネジメントシステムの導入、運用改善、デマンドレスポンスサービス等、総合的な取組により企業の節電活動を支援する「ITを活用したエネルギーマネージメント事業」を積極的に展開していきます。

3社のエネルギーマネージメント事業取組概要

伊藤忠商事は、「ecoFORTE(エコフォルテ)」というブランドネームのもと、ITを活用したエネルギー管理システム事業を展開しています。今回導入するEMS(ecoFORTE EMS)は、デマンドの段階制御や空調の自動制御等の先進的な省エネ機能を持っており、快適性を維持したまま電力使用量を削減することできます。伊藤忠商事は、LEDなどの設備改善から、運用改善による省エネコンサルティングの提供まで、総合的なサービスで顧客の節電活動を支援しています。

CTCは、IT業界をリードする技術力、及びエネルギー業界をはじめ他業種にわたる顧客層や多拠点で展開するお客様への様々なITソリューション提供で培ったノウハウを生かし、BEMSを積極的に展開しています。今回導入するEMSにおいて、CTCは機器の販売及び設置、空調機器制御のチューニングを提供しています。

環境経営戦略総研は、流通小売業等の多店舗チェーン企業を対象として、全国で4,600事業所を超える顧客を保有し、省エネ(電力見える化システム)・創エネ(太陽光発電システム)・蓄エネ(蓄電システム)の三本柱からなる総合的なエネルギーマネージメント事業を展開しております。

  • (*1)アグリゲーター
  • 電力会社に代わり、電力会社の複数のお客さまの電力需要の抑制を行う事業者
  • (*2)デマンドレスポンスプログラム
  • 電力需給が逼迫した場合などにおいて、電気使用量を抑制したお客様に対し協力金を支払うなど、節電に資する手法を通じて、電力会社からアグリゲーターへの依頼に基づき、お客様が電力需要を抑制するプログラム