米国ネブラスカ州における次世代(非食用原料)バイオディーゼル製造事業への参画について
2013年5月23日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、伊藤忠エネクス株式会社(以下「伊藤忠エネクス」)と共同で、米国石油精製、バイオ燃料、化学品大手Flint Hills Resources LLC(本社:米国カンザス州ウィチタ市)の100%子会社Flint Hills Resources Renewable LLCとバイオ燃料製造技術ベンチャーBenefuel, Inc.(本社:米国テキサス州アーヴィング市、以下「Benefuel」)が米国ネブラスカ州ビアトリス市で立ち上げる、年産5千万ガロンの次世代バイオディーゼル製造事業に出資参画致しました。このプラントの生産量だけで、現在の米国バイオディーゼル生産量の約5%に相当致します。
これまでのバイオディーゼル製造技術では、原料油脂中に含まれる遊離脂肪酸が、油脂をバイオディーゼルに変換する際の阻害要因となることから、高コストな精製工程を用いて取り除く必要がありました。Benefuelの中核技術である多機能固体触媒と呼ばれる触媒技術を用いると、簡単なプロセスで遊離脂肪酸も油脂と同時にバイオディーゼルに変換することが出来ます。この画期的技術により、エタノール工場から出る低質コーン油や廃食油、牛脂などの動物油脂、非精製油などの、安価だが遊離脂肪酸含有率の高い非食用原料を使用することが可能になります。一般的に、原材料はバイオディーゼル製造コストの70%から90%を占めることから、この特許取得済みのBenefuelのバイオディーゼル製造技術は従来技術に対して高い優位性を持っています。
伊藤忠商事は2011年にBenefuelに出資し、同社の戦略パートナーとして、この画期的技術の検証を行ってまいりました。この度の出資参画は米国のみならず、世界各国における次世代バイオ燃料製造ビジネス展開に於いても重要な一歩となります。本事業には、伊藤忠商事子会社で石油製品卸国内最大手の伊藤忠エネクスも出資参画致し、伊藤忠商事及びパートナー企業と協力しながらアジアを中心とした世界的バイオ燃料ビジネスの構築を目指します。
伊藤忠エネクス概要
会社名 | 伊藤忠エネクス株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区芝浦3-4-1 グランパークタワー 30F |
代表者 | 岡田賢二 |
設立年 | 1961年 |
Benefuel概要
会社名 | Benefuel Inc. |
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本社所在地 | Irving, Texas, U.S.A. |
代表者 | Robert Tripp |
設立年 | 2008年 |
Flint Hills Resources概要
会社名 | Flint Hills Resources LLC |
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URL | |
本社所在地 | Wichita, Kansas, U.S.A. |
代表者 | Bradley J. Razook |
設立年 | 1960年 |