ウラジオストクにおけるLNGプロジェクトに関するMOU締結

2013年6月24日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)、石油資源開発株式会社(以下「JAPEX」)、丸紅株式会社(以下「丸紅」)、国際石油開発帝石株式会社(以下「INPEX」)及び伊藤忠石油開発株式会社(以下「CIECO」)が出資する極東ロシアガス事業調査株式会社(以下「極東ガス」)と、ロシア国営ガス会社ガスプロム(以下「ガスプロム」)は、6月22日に、ロシア・サンクトペテルブルクにて、ロシア・ウラジオストクにおけるLNGプロジェクトに関するMemorandum of Understanding(MOU)に調印しました。

極東ガスは、2011年から2012年の間、ガスプロムとの間で、ウラジオストク市周辺における天然ガス利用プロジェクトの共同事業化調査を実施致しました。この結果を受け、今般のMOUでは、ウラジオストクにおけるLNGプロジェクトの実現に向け、極東ガスとガスプロムが共同事業会社の設立に向けた協議を行い、並行して日本での共同マーケティング活動を実施することにつき基本合意したものです。

当該プロジェクトが実現すれば、日本のみならずアジア周辺諸国へのLNGの安定供給と共に、ロシアのガス(LNG)輸出ソースの多様化にも寄与するものと考えられます。

極東ロシアガス事業調査株式会社について

会社名 極東ロシアガス事業調査株式会社(Japan Far East Gas Co., Ltd.)
代表者 豊島正徳 代表取締役社長
本社所在地 東京都港区北青山2-5-1
株主構成 伊藤忠商事(32.5%)、JAPEX(32.5%)、丸紅(20%)、INPEX(10%)、CIECO(5%)
設立年月日 2010年12月6日
資本金 335百万円

参考

ガスプロムは、世界最大のガス生産規模を誇るロシアの国営ガス会社。天然ガスの2012年の年間生産量は4,870億立米、2012年の輸出量は2,032億立米。
2009年5月12日、プーチン首相が訪日した際、ガスプロム、資源エネルギー庁、伊藤忠商事、JAPEXが、ウラジオストク周辺におけるLNG/CNG製造関連プレFSに関するMOUに署名。その結果は、2010年7月にサンクトペテルブルグで開催されたガスプロムと資源エネルギー庁間で開催された第5回共同調整委員会で報告された。2011年、極東ガスとガスプロムは、ウラジオストク地域での天然ガス利用、ウラジオストク地域からアジア太平洋地域諸国の潜在的購入者への天然ガス及びガス化学製品の輸送・販売に関して、共同FSを実施。2012年6月24日、経済産業省とロシア連邦エネルギー省は、ウラジオストクLNGプロジェクトに関する協力の覚書に署名。2012年9月8日、経済産業省資源エネルギー庁とガスプロムは、ウラジオストクLNGプロジェクト進展のための共同取組に関する覚書に署名。2013年2月21日、ガスプロムはウラジオストクLNGプロジェクトの投資決定を実施。

今回のMOUは、上述の一連の経緯を踏まえて、ガスプロムと極東ガス間で締結されたもの。