CTCと海外クラウドサービスの国内展開・事業化で提携強化

第一弾として米国Box社のファイルコラボレーションサービスを国内で初めて販売開始

2013年7月22日

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(代表取締役社長:菊地 哲、本社:東京都千代田区、略称:CTC)と、伊藤忠商事株式会社(代表取締役社長:岡藤 正広、本社:東京都港区、以下:伊藤忠商事)は、米国を中心とした海外の優良なクラウドサービスを日本国内に展開するための協業関係を強化します。第一弾として、Box Inc.(CEO:Aaron Levie、本社:アメリカ カリフォルニア州、以下:Box社)と販売代理店契約を締結し、販売を開始します。Box社は2005年より、あらゆる場所・あらゆるデバイスからでも安全な情報アクセスと情報共有を提供し続け、Fortune 500の内92%の企業に採用されており※1、15万社以上の企業において1,500万以上の方々を支援してきました。CTCは、「Box Business」ならびに「Box Enterprise」の提供、また導入および導入後のサポートを8月1日から開始します。

現在、スマートフォン、タブレットPCに代表される一般消費者向け市場で発展したデバイスやテクノロジーを業務に利用する「ITコンシュマライゼーション」という考え方が注目されています。この流れは、企業が一定のルールの元で業務運用を認めたBYOD端末の利用環境下においては「シャドーIT」として懸念され、情報漏洩リスクとしてIT管理者の新たな課題となっています。ITコンシュマライゼーション、シャドーITの流れの中でも社外からファイルの閲覧が可能で無料でも一定量使用できるオンラインストレージは、営業部門やマーケティング部門などユーザー部門からの利用意向が特に高い一方、IT管理者にとってはセキュリティを維持しながらユーザーの要望にいかに応えていくかが重要な課題です。

Box社が提供するBox BusinessとBox Enterpriseは、IT部門がユーザー部門の求める利便性を維持しながら企業内および企業間のファイルコラボレーションを安心・安全に実現するためのサービスです。ファイル単位でのアクセス権限設定やファイルのバージョン管理、ISMS認証取得要件の一つでもあるファイルへのアクセス履歴管理等、IT部門が重要視する機能を、数千単位のユーザーで利用することが可能です。Microsoft社のActive DirectoryやLDAPの他、各種SSOの方式にも対応しており、部門あるいは全社のファイルサーバとの併用はもちろん、それらの代替としても利用可能です。

管理者の主なメリット

・マルチデバイス対応のファイルコラボレーション環境を短期間で導入可能
・クラウドサービスのため、システムの所有および運用が不要
・端末へのファイルダウンロード禁止やパスワード強度指定など、管理機能により安全性が向上
・ファイルは暗号化した上で、複数拠点にバックアップを保持しているため、高い安全性と可用性を実現
・SSAE16 TypeⅡ、HIPPA、SAFEHARBORなど欧米の主要な認証を取得
・Salesforce、NetSuite、Google Appsなど他社ビジネスアプリケーションへ容易に接続できる、豊富なプラットフォーム機能
・強固なアプリケーションギャラリー「Box OneCloud」 で、DocuSign、FedEx、Quickofficeを含む500以上のアプリケーション統合で追加ニーズに対応
・個々のビジネスに応じてモバイル、Web、デスクトップアプリケーションのカスタマイズが可能

<Box for Business/Box for Enterprise サービス内容> 

主な機能Box for BusinessBox for Enterprise
■基本機能    
1企業あたりのストレージ容量 1TB 無制限
1ファイルのサイズ上限 2GB 5GB
オンラインファイルの編集(排他機能付き)
フルテキスト検索
ファイルのバージョン管理
PCとのファイル同期
ファイルへのパスワード付与(取引先等へのファイル開示)
■管理機能    
Admin Console (管理者用設定画面)
ファイルダウンロードの履歴及び統計表示
ユーザー単位のアクセス制御(7段階のアクセス権限)
グループ単位のアクセス制御  
ユーザーの一括登録・編集  
シングルサインオンサービスとの連携  
Active Directory Groupsのサポート  

<管理画面イメージ>

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CTCでは、Box社のサービス提供を通して企業のファイルコラボレーションの効率化を推進するとともに、既存ファイルサーバ基盤からのリプレースを含めた提案を実施し、導入後のお客様サポートとして、電話とメールによる日本語のサポートサービスも提供します。販売面では、CTCと販売パートナーとの協業ビジネスもあわせて行います。自社部門でのBoxの一部利用も開始しました。利用実績を活かして、MDM(Mobile Device Management)、セキュアコンテナ、そして、デバイス証明書を統合したクラウドサービス「deviceSAFE」やクラウド型メールサービス「SecurePremium」と併せ、クラウドサービスの拡充によりお客様の業務を支援します。

伊藤忠商事では、投資を含めた多様な事業活動を通じ、海外・国内においてベンチャー企業を含めたクラウドサービス事業者との多様なネットワークを持っております。こうしたネットワークの中から、海外の優れたサービスを厳選の上、伊藤忠グループが持つ多様な事業リソースの活用を検討し、クラウドサービスの付加価値を高める提案を行なって参ります。

 

また、今回の発表にあたり、Box社から以下のコメントをいただいています。

 

今日の世界経済において、クラウド環境での安全な情報共有および情報へのアクセスを可能にすることが競争上の優位となります。そのため、高コストで柔軟性に欠ける従来のシステムからクラウド環境への移行を検討する企業が増えています。企業規模での安全性を損なうことなく生産性を劇的に向上させるソリューションの提供に向けてCTC・伊藤忠商事と共に活動できることに大変興奮しています。

Dan Levin

Chief Operating Officer

Box.Inc

 

日本国内でのパートナーシップの締結に合わせて、Box社からCOOのDan Levin氏他を招き、以下のセミナーを開催します。

Boxセミナー ~世界で選ばれるセキュアで便利なクラウド型ファイルコラボレーションサービス「Box」とは~

東京開催  日時  2013年7月29日(月) 14:30~17:30
  会場  伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 霞が関オフィス セミナールーム
大阪開催  日時  2013年7月30日(火) 14:30~17:30
   会場  伊藤忠商事株式会社 大阪本社 セミナールーム
申込方法  http://spider.ctc-g.co.jp/web/fm/telmk/2013049g[別ウインドウで開きます]

Box Inc.について

Box社は2005年に設立。安全なコンテンツコラボレーションプラットフォームを提供しています。BoxはGoogle Apps、NetSuite、Salesforceなどのパートナーアプリケーションと同じく、スマートフォンやタブレット等のアプリケーションからアクセスでき、社内外を通してコラボレーションできます。カリフォルニア州ロスアルトに本社を置くBox社はプライベートカンパニーであり、Andressen Horowitzなどのベンチャーキャピタルファーム、および戦略投資としてsalesforce.com、SAPの支援を受けています。より詳しい情報はこちらから。http://www.box.com/[別ウインドウで開きます]

  1. 法人向けファイルコラボレーションサービスに関するGartnerのレポートで「Strong Positive」という最高レベルの評価を受けています。
    出典: Gartner “MarketScope, enterprise file synchronization and sharing”
  • 記載されている商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。