インドネシア・サルーラ地熱IPPプロジェクトの融資契約締結について
2014年3月31日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下、伊藤忠商事)は、インドネシア北スマトラ州で建設・運営される世界最大級の地熱発電プロジェクトに関して、九州電力株式会社、インドネシアのPT Medco Power Indonesia、米国のOrmat Technologies, Inc.とともに、それぞれの投資子会社および共同で出資する事業会社Sarulla Operations Ltdを通じて、融資契約を締結しました。
本融資は、株式会社国際協力銀行、アジア開発銀行と、株式会社みずほ銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社三井住友銀行、ソシエテ ジェネラル銀行、アイエヌジーバンクエヌ・ヴィ、ナショナル オーストラリア銀行によるプロジェクトファイナンス*です。
本プロジェクトは、今後電力需要の増大が予想されるインドネシアにおいて、出力320.8 MWの地熱発電所を建設し、30年間に亘りインドネシア国有電力会社に対して売電するものです。
伊藤忠商事は、本事業を通じてインドネシア政府が掲げる地熱発電推進政策に貢献すると共に、今後も引き続き地熱・風力等の再生可能エネルギーを活用した発電事業を積極的に推進して参ります。
- * プロジェクトの将来キャッシュ・フローを主な返済原資とする資金調達方式です。
サルーラIPP地熱プロジェクトの概要
項目 | 内容 |
---|---|
建設予定地 |
インドネシア 北スマトラ州 サルーラ地区 (インドネシア第4の都市メダンから南へ約350km) |
事業内容 |
地熱資源開発から発電までの一貫開発 30年間に亘りインドネシア国有電力会社へ売電 |
出力 | 320.8 MW(3系列) |
出資者 |
九州電力株式会社 25% 伊藤忠商事株式会社 25% PT Medco Power Indonesia※1 37.25% Ormat Technologies, Inc.※2 12.75% |
工期 |
平成26年4月着工予定 平成28年初号機、平成29年2号機、平成30年最終号機営業運転開始予定 |
- ※1石油ガス資源開発、石油化学事業、LPガス生産、燃料供給、発電事業、発電所O&M事業等を含むインドネシア最大手の民間資本総合エネルギー企業であるPT Medco Energi Internasional Tbk他を親会社とする電力事業会社
- ※2地熱発電に関する開発・主要機器製造・建設・事業投資・運営を一貫して取り組む米国企業