軽量化・小型化が求められる自動車ダクト成形分野において量産化を成功させたイタリア先進技術メーカーと総販売代理店契約を締結

2015年2月23日

伊藤忠商事株式会社(代表取締役社長:岡藤正広、本社:東京都港区)の子会社である伊藤忠システック株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:園田博之、以下「伊藤忠システック」)は、SOFFIAGGIO TECNICA S.r.l(本社:イタリア、モンツァ、CEO :Martin Graziadei、以下「S.T.社」)と、自動車ダクトの軽量化・小型化成形を可能にする技術である3次元サクションブロー成形装置の日本総販売代理店契約を締結致しました。

3次元サクションブロー成形装置

3次元サクションブロー成形装置とは、部品と部品を結ぶ、長尺で複雑な樹脂製ダクトを一体成形することのできる機械です。
3次元サクションブロー成形は世界の自動車業界で喫緊の課題となっている環境対策上、必要不可欠である、『自動車の軽量化』、『エンジンの小型化』に大きく貢献する自動車部品の樹脂化技術として注目されています。
S.T.社はこの3次元サクションブロー成形量産装置の開発にいち早く着手し、重量が従来型ダクトの半分以下となる製品の生産に成功すると同時に約3割の製造コスト削減を実現しました。尚、この3次元サクションブロー成形装置を開発する技術を持つメーカーはS.T.社を含め世界に二社しかありません。
伊藤忠システックは同社の優れた技術に着眼し、この度日本における総販売代理店契約を締結し、国内の自動車部品メーカー向けに同装置の販売を開始致します。

[news_1502231.jpg]
3次元サクションブロー成形装置ASPI
[news_1502232.jpg]
成形品サンプル

自動車市場における軽量化・小型化の動き

現在、多くの自動車及び自動車部品メーカーは 自動車の燃費改善及び排出ガス規制等の環境対策として、車体や内装・外装部品の軽量化や、エンジンの小型化への取組を進めています。
特に近年、欧州自動車メーカーを中心にターボエンジンを搭載することによって、車体及びエンジンの小型化の開発が進められ、エンジン周辺のダクトは設置スペースの制限が大きくなる為、
複雑なダクト形状が求められてきております。また従来は、エンジンルーム内のダクトは、金属、樹脂、ゴムをそれぞれ個別に成形後、それらをつなぎ合わせて製作する手法がとられてきましたが、工程が複雑でコストが掛かると同時に軽量化にも限界がありました。そこで軽量化・小型化の方策として、金属よりも軽く、形状自由度の高い樹脂への置き換えが進められており、高い柔軟性を持ち、且つ耐熱性を併せ持ったダクトの樹脂化の開発が課題となっております。

このようにS.T.社の3次元サクションブロー成形装置は、従来の製法では限界のあった「長く」「複雑な」形状の成形を可能にし、車載部品の樹脂化を促進することにより、社会の環境対策に大きく貢献します。

デモ機について

伊藤忠システックではサンプル作製(試作テスト)の為のデモ機を導入し、装置見学及びテスト実施が可能となる予定です(2015年3月予定)。

伊藤忠システック

会社名 伊藤忠システック株式会社
代表者 代表取締役社長 園田博之
本社所在地 大阪府大阪市中央区南本町3丁目6番14号
設立年月日 1969年4月1日
資本金 4億8千万円
事業内容 各種産業機械の輸入・輸出・三国間・国内取引・エンジニアリング業務
URL

SOFFIAGGIO TECNICA S.r.l

会社名 SOFFIAGGIO TECNICA S.r.l
代表者 Martin Graziadei
本社所在地 Monza ,Italy
事業内容

2次元ブロー成形機及び3次元サクションブロー成形機の製造

URL