中国におけるリサイクル事業について

2015年8月24日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、連結子会社である大連新緑再生資源加工有限公司(以下「大連新緑」)を中国の大手金属再生事業者である斉合天地集団有限公司(香港上場:代表者:董事長 塗建華、CEO方安空、以下「斉合天地」)に売却し、一方、斉合天地の株式を一部引き受ける事に合意致しました。また同時に、香港において斉合天地と伊藤忠商事100%子会社の伊藤忠メタルズ(本社:東京都港区、代表取締役社長 岡 正樹、以下「伊藤忠メタルズ」)、及び鈴木商会(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:駒谷 僚、以下「鈴木商会」)との間で日本及び中国における総合リサイクル事業の共同会社を立ち上げる事に合意致しました。

大連新緑は2010年10月に伊藤忠グループ・鈴木商会を主要株主として大連市長興島臨海工業区に総合リサイクル会社として設立されました。伊藤忠商事と鈴木商会は、大連新緑の更なる成長の為には現地の有力パートナーが必要と判断し、中国の大手金属再生事業者である斉合天地に全株式を譲渡し、その操業・運営を引き渡す事と致しました。また、斉合天地の株主としての地位を確保し、伊藤忠商事の得意とするトレード等の領域に特化する事及び鈴木商会の持つ先進的なリサイクル技術を生かした支援を行う事で、成長が期待されるアジアでのリサイクルビジネスを強化できると判断し、今回の一連の提携を推進する事と致しました。

伊藤忠商事は、中国においてリサイクルを含む省エネ及び環境ビジネスを重点分野の一つと位置づけています。斉合天地は現在、中国国内及び香港に4カ所のリサイクル拠点を設営し主に欧米から年間約50万トンから70万トンの金属スクラップを輸入、鈴木商会は北海道内に本店含む25カ所の事業所を設営し北海道全域でリサイクル事業を行っています。伊藤忠メタルズは全国81社のリサイクル事業者のネットワーク(伊藤忠鉄原会)を構築して鉄スクラップを取り扱い、海外とも金属リサイクルビジネスを展開しています。今回の業務提携を通じ、4社それぞれの強みと大連新緑の加工能力を活かして国際的なリサイクルネットワークを構築していきます。

パートナー会社の概要

正式名  斉合天地集団有限公司
英文名 Chiho-Tiande Group Limited
設 立 1995年、2010年 7月香港証券取引所上場
資本金 HK$ 15.9百万
本社 香港 (台州、寧波、煙台にもリサイクル工場保有)
代表者 塗建華 董事長、方安空 執行董事/主席/行政総裁
業種 金属スクラップ再生業者。
従業員数 521人(2013年591人)、この他に外注の作業員(選別作業)が2,486人。
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