中国における合弁会社設立に関するお知らせ

2016年2月23日

このたび、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)は、中国子会社である伊藤忠繊維貿易(中国)有限公司(本社:中国上海市、董事長:清水源也、以下「ITS」)を通じ、中国スポーツ用品のリーディングカンパニーである安踏体育用品有限公司(本社:中国福建省晋江市、代表取締役:丁世忠、以下「Anta」)の子会社である安迪体育用品有限公司(以下「Andes」)および株式会社デサント(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:石本雅敏、以下「デサント」)の韓国子会社であるデサントグローバルリテール株式会社(本社:韓国ソウル市、代表取締役社長:金勳道、以下「DGR」)と、中国に合弁会社を設立し、「デサント」ブランドの中国展開を開始することで基本合意いたしました。

Antaは、1994年の創業以来、中国経済の成長を背景に中国を代表するスポーツ用品メーカーへと急成長を遂げ、自社ブランド「Anta」の展開や海外有名ブランドの中国市場における展開等を通じ、世界有数の大手スポーツ用品メーカーとしての地位を確立しています。
デサントは、基幹ブランドである「デサント」を最注力ブランドと位置付け、中期的な重点戦略の一つとしてグローバル展開の拡大を掲げています。グローバルマーケットにおける「デサント」ブランドのさらなる認知度および価値向上を図り、小売および卸ビジネスを拡大することでデサントグループ全体の収益拡大を目指すべく、2015年にDGRを設立しました。
伊藤忠商事は、繊維事業において、中国を含むアジア・新興国市場における川下戦略の推進を重点戦略の一つに掲げています。巨大市場へと成長した中国においても、ITSを中心に中国内販ビジネスおよびグローバル市場向けのスポーツアパレルOEM事業を強化すると共に、現地優良パートナーとの提携などを通じ、事業領域を拡大しています。

この度、新たな有力ブランドとの提携により更なる業容拡大を目指すAntaグループと、「デサント」ブランドの中国市場への本格進出を模索するデサントグループ、アジア・新興国市場における川下ビジネスの拡大を目指す伊藤忠グループとの戦略が合致したことから、合弁会社設立に向けた基本合意に至りました。

中国では、国家戦略としてスポーツ分野の内需促進を図っており、スポーツ関連市場の急拡大が期待されています。今後は、中国のスポーツ市場にて優れた販売力を持つAntaグループ、日本水準のモノ創りを追求し続けるデサントグループ、中国において素材からブランドビジネスに至るバリューチェーンと現地有力企業との強固なネットワークをもつ伊藤忠グループの3社が強く連携していくことで、「デサント」ブランドの中国市場における加速度的な事業拡大を目指していきます。

設立会社の概要

事業内容 中国(香港、マカオ地区は除く)における「デサント」ブランドの輸入、
およびライセンス生産、直営小売店舗運営および卸売販売
取り扱いブランド デサント
資本金 250百万RMB
出資比率 Andes 60%、DGR 30%、ITS 10%

Antaの概要

会社名 ANTA SPORTS PRODUCTS LIMITED
本社所在地 中国 福建省 晋江市
代表者 丁 世忠
事業内容 中国におけるシューズ、アパレル、小物を含むスポーツ用品の製造、販売
資本金 242.579百万RMB
設立年月日 2007年2月8日

DGRの概要

会社名 デサントグローバルリテール株式会社
本社所在地 韓国ソウル市
代表者 金 勳道
事業内容 世界における「デサント」ブランドの小売および卸売販売
資本金 100億コリアウォン
出資比率 株式会社デサント60%、デサントコリア株式会社40%
設立年月日 2015年1月16日