オマーン最大の海水淡水化事業契約合意

2016年3月2日

伊藤忠商事が筆頭株主として参画するバルカ・デサリネーション・カンパニー(Barka Desalination Company)は、オマーン政府傘下のオマーン電力・水公社(Oman Power and Water Procurement Company)が同国北部のBarkaにて推進する日量281,000m3の海水淡水化事業契約に合意致しました。2016年1月に設立されたバルカ・デサリネーション・カンパニーには、伊藤忠商事を筆頭に、仏/SUEZ、仏/ENGIE(旧GDF Suez)、オマーン/W.J. Towell & Co.が参画しております。総事業費は約300百万ドルです。当プロジェクトはオマーン政府が推進する官民連携型のBOO事業(Build・Own・Operate;建設から運営までを一括して請負う事業形態)で、逆浸透膜(RO膜)方式の海水淡水化設備と周辺設備の建設及び20年間に亘る運営を行うものです。本件はオマーン最大の海水淡水化事業であり、設備は2018年4月1日に商業運転を開始する予定です。

オマーンを含む中東湾岸諸国では近年、人口増加や都市化により水需要が成長する一方、飲用水不足が課題となっております。オマーンでは今後水需要が年間約6%成長すると予測されており、当プロジェクトは同国への水の安定供給において重要な役割を果たします。伊藤忠商事は、世界的な人口増加、経済成長、地球温暖化等に起因する水需要の増加を背景に水ビジネスを重点分野として位置付け、海水淡水化や上下水事業をはじめ積極的に事業を拡大してまいりました。今後も中東地域及び世界各地域において、水資源の有効活用に寄与する事業を一層推進する方針です。