インドネシア共和国セントラルジャワ石炭火力IPP事業の融資契約締結について
2016年6月3日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)、電源開発株式会社(本社:東京都中央区、取締役社長:北村雅良)、およびインドネシア国PT ADARO POWER社(PT ADARO ENERGY Tbk.社(本社:インドネシア共和国ジャカルタ、社長: Garibaldi Thohir)の100%子会社)の3社が出資する事業会社PT. BHIMASENA POWER INDONESIA(本社:インドネシア共和国ジャカルタ、社長:Mohammad Effendi、以下「BPI」)は本日、総額約34億米ドル相当のプロジェクトファイナンスベースの融資契約(以下「融資契約」)を、株式会社国際協力銀行(JBIC)、株式会社三井住友銀行、株式会社三菱東京UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、三井住友信託銀行株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、株式会社新生銀行、農林中央金庫、DBS銀行、華僑銀行(Oversea-Chinese Banking Corporation)と締結致しました。
本事業は、今後電力需要の増大が予想されるインドネシアにおいて、中部ジャワ州バタン県に合計出力200万kWの石炭火力発電所を建設し、インドネシア国有電力会社(PLN)に対し25年間の長期売電契約に基づき電力供給を行うアジア最大規模のIPP事業です。また、同国財務省傘下のIIGF(インドネシア・インフラ保証基金)による保証を活用した初のPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)案件であり、インドネシア経済成長促進・拡大基本計画(MP3EI)の一環としての事業でもあります。
本事業の特徴として、発電燃料にインドネシアの亜瀝青炭を活用し、環境負荷が少ない超々臨界圧(USC)技術を使った発電方式(100万kW×2)を導入するもので、環境親和型高効率発電※1 のモデルケースとなるものです。
今後は建設計画に基づき、平成32年(2020年)6月(1号機)、同年12月(2号機)の営業運転開始を目指し、同発電所の建設工事を進めて参ります。
伊藤忠商事は今回の高効率石炭火力をはじめ、環境に配慮した発電プロジェクトを推進して参ります。
- ※1周辺環境と調和するための適切な技術が用いられ、エネルギーを効率的に活用する発電所
インドネシア国セントラルジャワ石炭火力IPP事業の概要
地点 | インドネシア共和国中部ジャワ州バタン県 |
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発電方式 | 超々臨界圧(USC:Ultra Super Critical)石炭火力発電 |
出力 | 200万kW(100万kW×2) |
燃料 | インドネシア産 亜瀝青炭 |
スキーム | BOOT(Build-Own-Operate-Transfer)方式 |
出資者 | 電源開発㈱:34% PT ADARO POWER:34% 伊藤忠商事㈱:32% |
電力販売先 および契約期間 |
販売先:PLN(インドネシア国有電力会社) 期間:運転開始後25年間 |
保守運営 | BPI |
工程(予定) | 平成32年(2020年) 6月:1号機運転開始 平成32年(2020年)12月:2号機運転開始 |
発電所位置図
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