住友化学と伊藤忠商事、メチオニン事業で販売提携に関して基本合意

2016年11月30日

住友化学株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:十倉雅和、以下「住友化学」)と伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠」)は、住友化学が先般増強を決定した愛媛工場の新系列で生産する飼料添加物であるメチオニンに関し、販売提携に向けて相互に検討することで基本合意しました。

販売提携の内容は、住友化学が新系列で生産するメチオニン(年産10万トン)のサプライチェーン支援を中心とした新設の販売支援会社への伊藤忠による一部出資に加えて、新系列で生産されるメチオニンの一部を伊藤忠経由で販売していくものです。

伊藤忠は、アジアにおけるメチオニンの最大需要家の一つであるCharoen Pokphand グループ(以下「CPグループ」)と業務・資本提携し強固な関係を築いているほか、世界的な販売ネットワークを有し、メチオニン販売を行う上での強みを有しています。

一方、住友化学のメチオニン事業は、原料から製品までの一貫生産による高いコスト競争力や、磨き上げた技術力と蓄積したノウハウ、長年にわたる安全・安定生産の実績に加え、日本に製造拠点を持つことから、タイや中国などに飼料工場を有するCPグループなどの顧客に対する製品供給面での地理的優位性も有しています。

本基本合意は、工場増強後の速やかな拡販達成を確固たるものにしたい住友化学と、メチオニンの安定供給を得て飼料添加物分野での販売拡大を目指す伊藤忠の狙いが一致し実現しました。さらに住友化学にとって本提携は、伊藤忠より商品代金の一部の前払いを受けることなどから、資金回収の早期化にも寄与するという、副次的なキャッシュフロー上の利点も有する計画となっています。

住友化学と伊藤忠は、中国・アジア市場において長きにわたり足場を固めてきた強みを融合させ、当該市場におけるお互いの事業を一層強固なものとし、さらには世界規模での食糧の安定供給に貢献してまいります。