ドイツ最大級洋上風力発電事業参画について
2016年12月20日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤 正広、以下「伊藤忠商事」)は、CITIC Pacific Ltd.(本社:香港、代表取締役社長:Mr. Zhang Jijing以下「CITIC Pacific」)と共同で、デンマーク年金ファンドが保有するドイツ・ブーテンディーク洋上風力発電所(以下「本発電所」)の権益22.5%を取得することで合意致しました。今後、必要な許認可取得を経て、両社が共同で本発電所に参画する予定です。本権益取得を契機に、両社は今後共同で他案件への取組みも検討して参ります。
本発電所は、ドイツ北海沖で稼働中の洋上風力発電所としては最大級となる288MWの総発電容量で、ドイツ標準家庭の約の370,000世帯分の電力を供給しており、2015年8月の営業運転開始以降順調に操業を続けています。ドイツは環境政策の一環として、2050年迄に総電力消費量に占める再生可能エネルギーの割合を80%以上へ引き上げることを目標として掲げており、今後も中長期的に洋上風力発電を始めとする再生可能エネルギーの需要が高まる見込みです。本件を通じ、クリーン電力供給に貢献することを期待しています。
CITIC Pacificは中国最大のコングロマリットCITIC Limitedの100%子会社で、CITIC Groupの海外ビジネスのプラットフォームとして海外投資に取組んでおります。成熟市場である欧州での風力発電事業への投資を通じて得る知見・経験を活かし、中国においても今後洋上風力発電の成長が見込まれていることもあり、今後の取組みに繋げて行くものです。伊藤忠商事とCITIC Pacificは環境面に考慮したエネルギーの導入が進む欧州市場において、再生可能エネルギービジネス促進に向けた覚書を締結し、本件は初号案件としての取組となります。両社はこの覚書に基づき、互いの協業促進を更に深めて参ります。
伊藤忠商事は、世界各地で発電事業の拡大に積極的に取り組んでおります。特に再生可能エネルギーにおいては、北米で2件の風力発電所と1件の風力・太陽光発電所案件、更にはインドネシアで地熱発電所事業に携わっており、今後も再生可能エネルギーを含む発電分野への投資に積極的に取組んで参ります。
ブーテンディーク発電所における洋上風力発電事業の概要
発電所名称 | Butendiek(ブーテンディ-ク)発電所 |
---|---|
所在地 | ドイツ北海 ジルト島32km沖 |
発電容量 | 288MW |
発電方式 | 洋上風力 |
商業運転開始 | 2015年8月 |
ブーテンディーク洋上風力発電所写真
|
ブーテンディーク洋上風力発電所地図
|
CITIC Pacific概要
会社名 | CITIC Pacific Ltd. |
---|---|
本社所在地 | 香港 |
代表者 | Zhang Jijing |
事業内容 | 資源、エネルギー、不動産、環境関連、情報通信等への投資 |
株主構成 | CITIC Limited (100%) |
設立年 | 1992年 |