CaféX Commuications, Inc.と資本提携しWebRTCソリューション事業に参画
2016年12月27日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤 正広、以下「伊藤忠商事」)は、モバイルおよびウェブ・プラットフォーム向けWebRTC(注1)の米国リーディングプロバイダーCaféX Communications, Inc. (本社:ニューヨーク州 ニューヨーク市、CEO:Rami Musallam、以下「CaféX」)の第三者割当による株式を取得しWebRTCを活用した顧客交流ソリューション事業の拡大に向けた資本業務提携を行うことに合意しました。また、同時に伊藤忠商事はCaféX製品のアジア太平洋地域(注2)における総販売代理店契約を締結し、同社のグローバル拡大戦略を推進していきます。
これまで顧客とのやり取りとしてテレビ電話やチャットは専用のソフトやアプリケーションを顧客のデバイスにインストールする必要があり、導入が煩雑なため普及が進んでおりませんでしたが、WebRTCソリューションはブラウザ経由で通信するためデバイス側に一切のインストールが不要の為、より簡単かつスムーズに顧客とのやり取りを行うことができます。2015年のアジア太平洋地域におけるWebRTC市場規模は63億円で、2020年には約7倍の439億円と急速に市場が拡大しており今後の成長が見込める領域です。(注3)
CaféXは企業のコンタクトセンターを電話だけでなく、モバイル・ウェブへと拡張するためのWebRTCソリューションを2013年より提供し、国際市場において顕著な拡大を見せています。主力商品の「Live Assist®(ライブアシスト)」は、他社製品に比べ、既存システムへの組み込みが用意、且つ効率的であるため開発工数の削減が可能という特長を持ち、米国では主要銀行や主要保険会社、クレジットカード会社等に導入されております。
日本においても、金融業界はじめ、製造、小売業、不動産・ホテル等様々な業界において実績があり、高く評価されております。銀行の受付窓口や自動車の店舗販売サポートをオンラインでのビデオ通話に置き換えることや、電話では確認の取りにくかった細かな製品情報を視覚的に提供できる点で製造・小売業者においても採用頂いております。
伊藤忠商事としては日本国内に留まらず、アジア太平洋地域に跨る海外ネットワークを活用し同地域への展開を進めて参ります。この度のCaféXとの資本提携、及びアジア太平洋地域における総販売代理店契約の締結は、今後拡大すると予測されるWebRTC市場において、Web接客が浸透する中国やサービス品質の向上を目指すASEAN地域等を取り込むことでより一層APACにおける伊藤忠商事のプレゼンス確立を進めていきます。
(注1)WebRTCとは、(Web Real Time Communication)プラグイン無しでウェブブラウザ間のボイスチャット、ビデオチャット、ファイル交換などができるオープンソース技術。
(注2)中国、台湾、香港、マカオ、シンガポール、マレーシアを初めとしたアジア太平洋地域(日本を除く)。日本においても伊藤忠商事は代理店として販売。
(注3)(出典) Mind Commerce 社 「ウェブリアルタイムコミュニケーション:WebRTCソフトウェア、アプリケーション、サービス、ソリューション、デバイス市場、世界と地域毎の市場予測 2015 - 2020年」
※「Live Assist®」はCaféX Communications, Inc.の(商標)です。
CaféX Communications, Inc.
所在地 | 521 Fifth Avenue, Suite 822, New York, NY 10175 |
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代表 | CEO Rami Musallam |
設立 | 2013年9月 |
事業内容 | WebRTCソリューションの提供 |
URL | https://www.cafex.com/ |