インドLPガス受入基地事業への出資参画について
2017年6月1日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤正広、以下「伊藤忠商事」)の100%子会社ITOCHU Petroleum Co., (Singapore) Pte. Ltd.(本社:シンガポール)は、AEGIS LOGISTICS LIMITED(本社:インド、ムンバイ市、以下「Aegis社」)と、Aegis社の100%孫会社であるHINDUSTAN AEGIS LPG LIMITED (本社:インド、グジャラート州、以下「HALPG社」) が保有するLPガス受入基地事業(所在地:ハルディア、西ベンガル州)へ出資参画する為、HALPG社の19.7%株式を25億ルピー(約43億円)で取得することに基本合意しました。今後、Aegis社取締役会における承認をもって正式契約の締結を行います。
Aegis社は、LPガスの最大需要地であるムンバイ市のほか各地にLPガス、石油製品、及び化学品の受入基地を保有し、インド国内における物流・販売事業を行っています。伊藤忠商事は、Aegis社のLPガス受入基地向けを中心に、年間100万㌧以上のLPガスの供給を行っているAEGIS GROUP INTERNATIONAL PTE.LTD.(本社:シンガポール、設立年:2014年、以下「AGI社」)の40%株式を2014年に取得しましたが、今次、LPガス受入基地事業にも出資参画することにより、インド市場向けLPガス供給網をより一層強化致します。
世界のLPガス海上物流量は(約86百万㌧:2016年実績)北米のシェールガス由来のLPガス輸出の増加もあり、今後大きな拡大が見込まれます。インドの年間需要量は現在、約20百万㌧であり、米国、中国に次いで、世界第3位ですが、人口増、所得増加、政府によるクリーンエネルギー政策の後押しにより2020年には24百万㌧を超える需要が見込まれ輸入量も拡大基調にあります。
伊藤忠商事は、日本、韓国、中国、フィリピン、インドネシア、タイ、ベトナム向け等LPガス供給に係る物流を構築し、既に年間約6百万㌧のLPガスを取扱っていますが、今後、確実な需要、及び輸入量の増加が見込まれるインド市場への関与を深め、伊藤忠商事の強みである日本・アジア向けのLPガス販売・物流機能の強化・拡大を目指します。
Aegis社概要
会社名 | Aegis Logistics Limited |
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代表者 | Anish Chandaria |
本社所在地 | インド ムンバイ市 |
設立 | 1956年 |
事業内容 | LPガス、石油製品、化学品の販売・物流事業 |
Web Site | http://www.aegisindia.com/ |
資本関係概要図(資本関係は一部簡略化して記載しております。)
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インド 西ベンガル州ハルディア所在地
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