中国における越境EC事業に向けたInagora Co., Limited(インアゴーラ)への戦略的事業投資について
2017年11月22日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:岡藤 正広、以下「伊藤忠商事」)は、中国向け越境EC事業を主力に展開するInagora Co., Limited(本社:東京都港区、代表取締役CEO 翁永飆、以下「インアゴーラ」)へ第三者割当増資等を通じ、持分法事業会社として戦略的事業投資を実施し、越境EC事業へ参入いたします。
中国のEC市場は情報化等インフラ整備の充実、政府による大々的な産業発展支援などを背景に世界最大の市場に成長し、中国向けの消費者に販売する越境EC取引市場も、2020年には約4兆円の拡大が見込まれています。一方で消費者にとっては模倣品、粗悪品の流通など品質の課題、また、販売者にとっては決済・物流・言語・マーケティング等の対応が難しく、消費者、販売者をよりスムーズに且つ安全に繋げられる仕組が求められています。
インアゴーラは2015年から他社に先駆けて越境EC事業を開始し、日本と中国の双方に拠点を有し、取扱い品目の拡充、物流網ならびにシステムの構築、中国現地ニーズに適ったプロモーションなど、商品の調達から企業や商品紹介・決済・物流・マーケティングまでを一気通貫で提供できる事を強みとしています。
取扱商品としては、美容健康や日用品を中心に2,600ブランド、40,000 以上のSKUを取り揃えております。スマートフォン上のアプリを介し、中国人ユーザー向けに日本商品の販売を行うB2C事業に加え、大手ECモールやKOL(Key Opinion Leader)、中国独自のSNSを介して商品を提供するB2B事業、中国の来日観光客・ビジネス訪問客を対象にしたインバウンド事業も成長しています。
今回のインアゴーラへの戦略的事業投資を通じ、ECプラットフォームとして活用し、日中越境市場への参入を本格化します。伊藤忠商事ならびにグループ会社が抱える商材やソリューションを活用し、東南アジアなど中国以外の地域への展開も視野に、インアゴーラの成長を加速させると共に、クロスボーダー電子商取引市場向けの取引を拡大して参ります。
インアゴーラ社概要
会社名 | Inagora Co., Limited |
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設立 | 2014年 |
代表者 | 代表取締役社長 翁 永飆 |
事業概要 | 越境ECプラットフォーム開発・運営 |
URL | http://inagora.com/ |