サウス・フランク鉄鉱山の新規開発

‐西豪州鉄鉱石事業の供給能力維持と競争力強化‐

2018年6月15日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下伊藤忠商事)は、大手資源会社・BHP社(豪・英)と共同で運営する西豪州鉄鉱石事業において、サウス・フランク鉄鉱山の開発を行うことを決定しました。先行投資分を除いた開発期間における投資総額は34億米ドル(約3,756億円)、その内伊藤忠商事の投資額は約2.7億米ドル(約301億円)となる見込みです。

本事業では、今後終掘に向かう事が予定されているヤンディ鉄鉱山(年産80百万トン)の後継として、既存のマック鉄鉱山の南に位置するサウス・フランク鉄鉱山を新たに開発します。開発に際しては、マック鉄鉱山の既存インフラを最大限活用することで投資総額を抑制しつつ、追加の鉱石処理施設、貯鉱場、貨車積み設備、トラック等機材の導入を行います。これにより西豪州鉄鉱石事業の供給能力が長期に亘り確保され、本事業が生産する鉄鉱石の更なる品位向上・高付加価値化が実現されます。
サウス・フランク鉄鉱山は2021年中の初出荷を目指しており、25年以上に亘る操業を可能とする鉱量を有しています。本事業では新たな雇用機会を創出すると共に、地域社会への貢献、労働環境の整備、環境保全等に配慮した持続可能な資源開発を実施して参ります。

伊藤忠商事はBHP社と三井物産と共に、西豪州でマウント・ニューマン、ヤンディ、マウント・ゴールズワージィの3つの鉄鉱石JVとBHP Iron Ore Jimblebar社を運営しており(各々の権益持分は、BHP社85%/伊藤忠商事8%/三井物産7%)、現在、年間出荷量290百万トン体制への拡張を進めております。

伊藤忠商事は優良パートナーとこれまで築いてきた強固なパートナーシップを発展させ、引き続きコスト競争力を誇る収益性の高い資源事業案件の厳選と拡充に取り組んで参ります。

BHP社概要

・設立: 2001年6月30日
 石油、銅、鉄鉱石、石炭の事業を有する大手鉱物資源会社。
・本社: 豪州メルボルン
 シドニー及びロンドンにおいて二元上場をしており(Dual-Listed Company)、その他ヨハネスブルグ(南アフリカ)、ニューヨークでも上場している。
・最近の業績(2017年6月通期(2016年7月~2017年6月))
 売上高: 38,285百万米ドル (約 4.2兆円)
 税後利益: 5,890百万米ドル (約 6,500億円)

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