Lippoグループとのアジアにおける医療・健康関連ビジネスの共同展開について

Lippoグループ傘下のヘルスケアREIT、資産運用会社へのOUE Limited との共同出資

2018年9月19日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、インドネシアLippoグループと持続的高成長が見込まれるアジア市場における医療・健康関連ビジネスを共同展開する為、2018年2月にシンガポール証券取引所(以下「SGX」)カタリスト市場上場企業であるOUE Lippo Healthcare Limited(以下「OUELH」)へ戦略的投資を実行し、持分25.3%を取得しております。

OUELHは、アジアでの医療・健康関連ビジネスを、Lippoグループと共同で展開するためのプラットフォームであり、現地有力パートナーと提携の上、中国、ミャンマー、ベトナム、タイ等アジア市場での医療・健康関連ビジネス取組みを推進する方針です。

今般、OUELHは主に安定収益基盤の確保を目的として、1) Lippoグループが2006年以来スポンサーを務め、SGX上場では第一号ヘルスケアリートのFirst Real Estate Investment Trust(以下「First REIT」)の持分10.63%、及び、2) First REITの資産運用会社であるBowsprit Capital Corporation Limited(以下「資産運用会社」)の持分40%を取得いたします。(下述の「REIT、資産運用会社への出資取引図」参照)

上記持分取得の資金調達として、伊藤忠商事はOUELHが実施する新株予約権無償割当(ライツイッシュー)に応じ、増資引受けを行います。増資引受け金額は最大38,000,000シンガポールドル(約31億円)となります。OUELHの64.3%持分を保有するOUEも増資引受けを行う方針です。

First REITは主に急成長を遂げているインドネシア民間病院市場におけるNo.1企業であるシロアム病院の病院不動産を中心に組み入れ、長期契約の下、安定した賃料収入を獲得した上で、資産規模を拡大しております。今後、OUELHは安定収益基盤や安定的なキャッシュフォローを確保した上で、アジア市場での医療・健康関連ビジネス取組みを加速する方針ですが、OUELHが成長戦略に基づき、現在推進中の病院開発案件に関しても、First REITを活用した資産流動化の検討を進め、事業拡大に向けた資金調達の多様化に繋げる事を計画しております。

伊藤忠商事は、アジア各国でのネットワークを利用して、各国の有力パートナーとの提携を支援すると共に、日本での医療・健康関連ビジネスの経験を活用して、OUELHが保有、運営する病院等の医療・健康関連施設において、日本の医療界との連携や病院運営・管理手法の導入を行って参ります。伊藤忠商事の戦略提携先であるCPグループ、及びCITICグループとの医療・健康関連ビジネスにおけるシナジーも追求し、OUELHの事業拡大及び価値向上に取り組む所存です。

OUELH 会社概要

社名 OUE Lippo Healthcare Limited
代表者 Lee Yi Shyan(会長)
本社所在地 シンガポール
設立年月 2013年2月
事業内容 病院等の医療・健康関連施設の保有及び運営管理

REIT、資産運用会社への出資取引図