デジタル化技術による部品加工事業への参入
米国 Plethora社への出資参画について
2018年9月20日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、デジタル化による部品加工事業の変革を進めるPlethora Corporation(本社:米国サンフランシスコ市、代表者:Nick Pinkston、以下「Plethora社」)への出資によりデジタル化による試作品・少量部品の受託生産サービス事業へ参画致します。
製造業においてはAIやIoTといった新技術の急速な進歩により「第4次産業革命」とも言われる大変革が起きています。一方製造現場では現場技術者不足が深刻な状況の中、製造工程における自動化ニーズが非常に強く、あらゆる工程でデジタル化技術を活用した製造技術の革新が起こり始めています。
米国で少量多品種部品生産の増加や製品開発サイクル短期化に伴い試作リードタイムの短縮に対する強いニーズが起きている中、Plethora社は、インターネットや独自開発のアルゴリズムを組み合わせることで試作部品加工プロセスをデジタル化・自動化し、超短納期での受託生産サービスを実現しました。顧客がPlethora社のウェブページに部品のCADデータをアップロードしてから瞬時に加工判定や見積を画面上で提示し、またウェブ上での受注から最短1日で顧客へ納入します。さらに、デジタル化により遠隔地の外部パートナー企業の持つ工作機械をインターネット経由で連携させ、その不稼働時間を活用して部品加工を行うことで、生産・技術対応キャパの拡大や提携先工場の稼働率向上のWin-Winのシェアリングモデルの展開も視野に入れています。
伊藤忠商事では国内はもちろん、欧米、中国、アジア各国における販売・技術サポートネットワークを駆使して工作機械をはじめとする各種産業機械の販売事業を行っておりますが、今回の出資を通じて、これまでの機械販売で培った経験・取引先網を積極的に活用して、機械を「保有・活用」するシェアリング型ビジネスモデルへの参画を目指し、デジタル受託生産サービス事業を推進致します。
伊藤忠商事は、デジタル受託生産サービス事業のビジネスノウハウを蓄積し、国内外における既存事業・ビジネスとの相乗効果を創出しながら、モノづくりのあらゆるニーズにワンストップで対応する「デジタル製造プラットフォームビジネス」への拡張を目指して参ります。
Plethora Corporation概要(2018年7月末時点)
会社名 | Plethora Corporation |
---|---|
代表者 | Nick Pinkston(Founder & CEO) |
所在地 | 701 Cesar Chavez, San Francisco CA 94124 |
事業内容 | 試作部品の受託生産サービス |
HP | https://www.plethora.com/ |
Plethora社デジタル化技術概要
|
Plethora社での部品加工イメージ
|