Dole Philippinesにおけるパイナップル残渣を活用したバイオガス発電への取組について

2018年12月13日

伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長COO：鈴木善久、以下「伊藤忠商事」）のグループ会社であるDole Philippines Inc.（本社：フィリピン、代表者：Randolph Fleming、以下「Dolefil」）は、Metro Pacificグループ傘下のSurallah Biogas Ventures Corp.（本社：フィリピン、代表者：Karim Manuel G. Garcia 、以下「SBVC」）と16年間の長期エネルギー売買契約を締結しました。これは、Dole商品の製造過程で生じるパイナップル残渣をバイオガスの原料としてDolefilからSBVCに供給し、製造されたバイオガスを電力としてSBVCからDolefilが買い取るものです。本取組を通じて、再生可能エネルギーの活用を通じた環境負荷の低減とDolefilの電力コスト削減を図って参ります。

本取組のパートナーであるMetro Pacificグループは、フィリピンで電力・水道・病院・高速道路などを運営する大手企業グループです。同社傘下のSBVC社がバイオガス発電設備を建設し、2020年の操業開始以降ガスと電力を固定価格でDolefilに16年間に渡り供給するスキームとなっています。フィリピン・ミンダナオ島では電気料金が高騰しており経営課題の一つとなっていますが、本取組が実現すればこれらの解決にも寄与することが期待されます。

また、伊藤忠商事は中期経営計画「Brand-new Deal 2020 いざ、次世代商人へ」の中で「エネルギーの最適な利用と供給」「テクノロジーを活用した経営の生産性向上」を掲げており、本取組はこれらに合致するものです。サステナビリティ推進の観点からも非常に有意義な取組であると考えており、これらの事業活動を通じて、循環型社会の構築に積極的に取り組んで参ります。

会社名　 Surallah Biogas Ventures Corp.
代表者 Karim Manuel G. Garcia
本社所在地 10/F NET ONE CENTER 26TH COR 3RD AVE. BGC TAGUIG, METRO MANILA
設立 2017年11月22日
事業概要 食品残渣を原料としたバイオガス製造事業及びバイオガス発電事業
株主構成 MetPower Venture Patners Holding Inc 78,749,995株
Karim Manuel G.Garcia 1株
Ricardo M. Pilares III 1株
Jane Catherine C. Rojo 1株
Ma.Cecilia B.Jimenez １株
Kris Anne Rhea B. Arasula １株

11月にフィリピン・ミンダナオ島で行われた起工式の様子

ドールのパイン農園（フィリピン・ミンダナオ島）