CITICグループとのデータセンター投資ファンド共同組成に係る検討意向書締結

3,000億円規模のファンド組成

2019年1月15日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、中国中信集団有限公司(本社:北京市、董事長:常振明、以下「CITIC」)グループと中国国内でのデータセンター(以下「DC」)へのインフラ投資を目的とした投資ファンドを新たに設立するための検討意向書を締結しました。

中国ではスマートフォンの普及に伴い、動画配信サービス、ビデオチャット等、ネットワーク帯域やサーバ処理能力を必要とするITサービスが急速に発展しております。また、今後5G技術及びIoTの普及により大量のデバイスがインターネットに接続しデータ通信量の更なる増加が見込まれます。
しかし、現状ではDC供給不足の状況にあり、今後もDC需要が増加していくと予想されています。現在世界でのDC市場規模は約534億USドル規模であり、その内、中国では約137億USドルと非常に大きな市場を占めております。 (※1)

そのような市場環境の下、伊藤忠商事は伊藤忠テクノソリューションズ株式会社を初めとしたDC事業を運営する事業会社を傘下に持ち、更に海外DC運営事業者とのネットワークが豊富などの強みに加え、不動産分野でも海外不動産ファンドへの投資実績を活かせることから、中国DC事業参画を検討して参りました。

この度、伊藤忠商事と戦略的なパートナーであるCITICグループと相互の機能を活かし、今後予想される中国での旺盛なDC需要に対応するために国内外の投資家を呼び込みながら、3,000億円規模(当初規模1,000~1,500億円)でのファンド組成を目論見ます。
また将来的にはDC開発から資金調達及び最終的なREIT上場含めた資金運用までのDCインフラプラットフォーム構築及び中国国内でDC事業に特化したコンサルティング事業の展開を本格検討開始します。

  • ※1参照元:「2017-2018年中国IDC产业发展研究报告」