カナダ単板製造会社、米国LVL製造会社の株式51%を大建工業株式会社に売却するお知らせ
2019年2月25日
本日、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木 善久、以下「伊藤忠商事」)は、大建工業株式会社(本店:富山県南砺市、代表取締役社長:億田 正則、以下「大建工業」)と伊藤忠商事グループの連結子会社で、カナダブリティッシュコロンビア州の単板工場であるCIPA Lumber Co. Ltd.(以下、「CIPA社」)、及び、米国ワシントン州のLVL(Laminated Veneer Lumber : 単板積層材)工場であるPACIFIC WOODTECH CORPORATION(以下、「PWT社」)のそれぞれ51%の株式を大建工業に対し、売却することで合意いたしましたので、お知らせいたします。
大建工業は、住宅用建材の国内主要メーカーの1つとして、2015年に策定した長期ビジョンにおいて、既存事業の深耕と拡大、新たな市場拡大を通じて、これまでの「住宅用建材のメーカー」から「建築資材の総合企業」へと成長することを掲げております。伊藤忠商事は、今後も住生活セグメントを大きく成長させるため、大建工業の海外における素材・建材事業等の強化及び国内外での事業拡大を目的として2018年9月に資本業務提携を締結いたしました。資本業務提携の協働テーマの一つとして挙げたのが「木質素材事業の拡大」です。具体的には、海外において新たな素材事業の展開に向けたマーケティングと研究開発を共同で進め、積極的に投資を進めていくことを方針として共有、これまで協議を進めていました。
伊藤忠商事は北米での木質素材事業において、今回売却の対象となるCIPA社をジョイントベンチャーとして1968年に設立、その後単板事業を買収。さらに1998年、北米事業拡大のためCIPA社が製造する単板を有効活用できるPWT社を設立、LVLを製造しています。資本業務提携の協議を進める中で、CIPA社とPWT社の更なる事業拡大と生産性改善による利益拡大のために製造面、開発面を強化したいという伊藤忠商事の方針と、海外事業拡大に向け、新たな市場となる世界最大の木造住宅市場である「北米市場」、及び、新たな商材である「LVL」の獲得となる大建工業の方針が一致し、このたび北米市場にて共同事業展開を進めることに至りました。
今後も安定した成長が見込める北米市場にて、伊藤忠商事は積極的に大建工業との共同事業展開を進めてまいります。
売却対象会社概要
CIPA社 | PWT社 | |
本社所在地 | カナダ ブリティッシュコロンビア州 | 米国 ワシントン州 |
事業内容 | 単板の製造販売 | 住宅用構造材LVL・I-Joistの製造販売 |
設立 | 1968年 | 1998年 |
大建工業概要
会社名 | 大建工業株式会社 |
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本店所在地 | 富山県南砺市井波1番地1 |
代表者 | 代表取締役 億田 正則 |
事業内容 | エコ素材を軸とする内装建材、住宅機器、産業用途資材などの製造販売 |
資本金 | 15,300百万円 |
設立年月日 | 1945年9月26日 |