CITICグループとの訪日中国人向けインバウンドマーケティング事業の開始について

2019年6月7日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、中国のオンラインサービスプラットフォーム「中信優享+」(以下「CITICアプリ」)と連携し、訪日中国人向けインバウンドマーケティング事業を開始いたします。
第一弾として、CITICアプリを通じて、CITICグループの顧客が来日時に国内のファミリーマート全店で使用可能なクーポンを配布いたします。

訪日外国人観光客による旅行消費額は年々増加しており、2018年には全体で約4兆5,064億円に達し、そのうち訪日中国人による消費額は1兆5,370億円となっております。*1 一方、訪日観光客一人あたりの消費金額が年々減少傾向で、モノ消費からコト消費に移り変わる中、より細分化されたニーズに対応することが求められてきております。

中国中信集団有限公司(本社:北京市、以下「CITIC」)は、中国最大のコングロマリットであり、銀行、証券、信託、保険等金融サービスの他、文化とレジャー、消費、ヘルス等の小売り事業を傘下に持ち、中国国内にグループ合計で1億人を超える顧客を有しております。CITICは、顧客が様々なサービスをスマートフォン上で利用できるようにするため、昨年7月に中国大手SNSであるWechat及び大手決済プラットフォームのアリペイ内にCITICアプリを立ち上げました。CITICアプリは、ユーザーに統一IDを配布し、オンライン上でグループの金融サービスを利用可能にしたことに加え、CITICグループ傘下のマクドナルドと中信書店のクーポン提供や空港ラウンジサービスなど非金融のサービスを利用出来ることから、ユーザー数は順調に拡大しており、2019年5月時点で約3,000万人に上り、本年中にも5,000万人を上回る見通しです。

伊藤忠商事は、まず第一弾として、6月4日から国内のファミリーマート全店で利用できるクーポンをCITICアプリ上で配布いたします。CITICはCITICアプリのユーザーのサービス利用状況を分析し、ユーザーの消費動向を予測したうえで効果的にクーポンを配布します。
今後、百貨店、商業施設、外食店舗等、様々な国内小売店との提携を進めると同時に、訪日関連メディアとの協業やCITICグループとの連携を深化させ、顧客のインバウンド向け販促施策をさらにサポートしてまいります。

伊藤忠商事は中期経営計画「Brand-new Deal 2020」にて、商いの次世代化として、生活消費分野のバリューチェーンの価値向上や新技術を活用したビジネスモデルの進化を推進しています。
データ関連では、2018年12月に、データマーケティング事業を展開するフリークアウト・ホールディングスとの資本業務提携をいたしました。今回、CITICとのインバウンドマーケティング事業を通じて、提携先やパートナー企業とのネットワークを活用し、「商いの次世代化」を更に加速させて参ります。

  • *1日本政府観光局(JNTO)「訪日外国人消費動向調査」