貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」を運営するクラウドポート社との戦略的パートナーシップについて

2019年8月30日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は資産運用をしたい個人投資家と、事業資金を借りたい企業を結ぶ貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」を運営する株式会社クラウドポート(東京都渋谷区、代表取締役社長:藤田雄一郎、以下「クラウドポート」)に出資し、戦略的事業パートナーとなりました。

人生100年時代を迎え資産運用に対する個人のニーズは高まってきており、約1,800兆円の個人金融資産における株式、投資信託などのリスク性運用資産の割合は約2割まで増加し、今後も更に資産運用市場は拡大していくことが見込まれます。中でも、国内企業の個人向け社債の年間発行額は約1.5兆円*1程で推移しておりますが、海外と比較しても資金調達手段における社債比率は依然として低く、今後拡大の余地は大きいものと見込まれます。

「Funds」はオンライン上で資産運用をしたい個人投資家(資金の出し手)と、事業資金を借りたい企業 (資金の借り手)を結びつけるプラットフォームです。資金の出し手は、社債への投資機会が十分にない中、「Funds」を通じてミドルリスク・ミドルリターン型の社債に類似した小口金融商品に投資が可能です。「Funds」は2019年1月のサービス開始以降、個人投資家の登録者数は急成長しております。こうした資産運用需要を背景に、オンライン上ではこれまでにない規模での資金調達を可能とし、企業に新たな資金調達手法を提供しております。

伊藤忠商事はビジネスの共同開発を目的として顧客紹介に関する契約を締結し、クラウドポートの初の戦略的事業パートナーとなりました。今後、個人投資家の拡充を支援すると同時に、伊藤忠商事グループのネットワークを活用して、資金調達需要のある企業にクラウドポートのサービスを紹介してまいります。加えて、これまでの伊藤忠商事の金融事業のノウハウを活用してクラウドポートと共同で様々な金融商品の組成・販売を検討し、資産運用市場の活性化に寄与することを目指してまいります。

伊藤忠商事は中期経営計画「Brand-new Deal 2020」において商いの次世代化を掲げ、ビジネスモデルの進化に取り組んでおります。金融分野においても、伊藤忠商事連結子会社であるポケットカードを中核に、フィンテック/ベンチャー企業との連携を通じて、金融サービスの拡充/新たなバンキング機能の保有を目指しております。今後も生活消費分野に強みを持つ伊藤忠商事ネットワークとバンキング機能・サービスを組み合わせることで、伊藤忠における金融事業の更なる拡大に取り組んでまいります。

  • *1出典元:野村資本市場研究所

クラウドポート概要

会社名 株式会社クラウドポート
設 立 2016年11月
本 社 東京都渋谷区渋谷2-6-11 花門ビル5階
代表者 藤田 雄一郎
事業概要 貸付ファンドのオンラインマーケット「Funds」の運営
URL https://funds.jp/