日本大手医療機関と、弊社出資先の北京世紀康瑞病院との提携推進

世紀康瑞病院と、藤田医科大学、徳洲会グループ各々との提携契約締結について

2019年10月4日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)と資本関係にある北京世紀康瑞病院集団(本社:中華人民共和国北京市、董事長:朱敬民、以下「世紀康瑞」)は、学校法人藤田学園 藤田医科大学(本部:愛知県豊明市、理事長:星長清隆、以下「藤田医大」)並びに徳洲会グループの本部機能を有する一般社団法人 徳洲会(本部:東京都千代田区、理事長:鈴木隆夫、以下「徳洲会グループ」)とそれぞれ提携に関する調印を致しました。

伊藤忠商事は、今回の提携関係樹立を機に、世紀康瑞と藤田医大並びに徳洲会グループ間での、インバウンド治療・健診事業を皮切りに、医療人材・医療技術の交流、日本式病院経営・管理ノウハウの確立等の支援を行ってまいります。

世紀康瑞は北京市朝陽区を中心に11病院(計7,000床)を展開する、民間資本としては中国最大の総合病院グループの一つで、今後5年以内に20,000床への拡大を検討中です。伊藤忠商事は2019年3月に中信資本と共に出資しました。

藤田医大は本院が日本最大病床数の急性期病院であり、独創一理の理念の下、ロボット手術分野・リハビリテーション分野等において日本最高峰に位置する医科大学です。
藤田医大には海外の多くの医科大学・医療機関から各種支援の要請のある中で、昨年伊藤忠商事の要請を受け、世紀康瑞と度重なる交流を経て、提携契約を8月26日に調印し、世紀康瑞は藤田医大の「教学病院」(提携病院)となりました。

徳洲会グループは、創設以来「生命だけは平等だ」の理念を掲げ、日本で71病院含む350以上の医療・介護・福祉施設を展開し、心臓分野等、救急・急性期医療において強みを持つ日本最大の民間病院グループです。
海外との協力関係も、2003年以降世界の40か国と医療協力に関する覚書を締結するなど実績を積み重ねている中、伊藤忠商事の要請を受け、世紀康瑞との度重なる交流を経て、提携契約を9月9日に調印しました。

日本の医療機関での受診を希望される海外の患者の数は急増していますが、介在する会社の質・責任の所在に問題があること等により、適切な医療行為が受けられない事例や、日本側の医療機関に多大な負担が生じる事例も数多く、その改善が望まれております。
伊藤忠商事は、世紀康瑞をインバウンド治療・健診事業の中国側窓口とし、藤田医大、徳洲会グループそれぞれと直接連絡を取り合うことで、中国人患者が安心して日本で適切な医療を受けること、日中病院間で患者情報を正確に伝達すること、世紀康瑞にて患者帰国後の適切なフォローアップを行うことが可能になると考えております。


また、日本政府が推進する医療技術、サービスの国際展開支援(アウトバウンド)に則り、伊藤忠商事は、世紀康瑞との協業を皮切りに、藤田医大、徳洲会グループ両医療機関の中国展開をサポートして参ります。
中国政府は、年間100兆円を超えた医療費を抑制しながらも増え続ける医療需要に対応する為、民間資本活用や民営病院の拡充を支援しており、その追い風を受けて拡大を続ける世紀康瑞では、医療の質や経営効率の更なる向上が求められております。
伊藤忠商事は、藤田医大並びに徳洲会グループとの提携を推進することにより、これらの需要に応えながら、中国国内の病院の付加価値向上に繋がるような病院周辺ビジネス構築の拡大を進めて参ります。

藤田医大、世紀康瑞、伊藤忠の契約調印式

徳洲会グループ、世紀康瑞、伊藤忠の契約調印式