人工知能(AI)開発のスタートアップ企業クーガー社への出資について

2020年1月20日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、クーガー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:石井 敦、以下「クーガー社」)と資本業務提携することで基本合意しました。

クーガー社は国内トップセールスを記録したオンラインゲームをはじめとする豊富なゲーム開発や大規模検索エンジン開発等の実績があり、人間のような感情を持つゲームAIの知見や、ブロックチェーンにてAIに信頼性を与える技術、人間の表情・しぐさなどを読み取り分析する画像認識AIにおいて世界最高レベルの技術を有しております。これらの技術を結集し、独自開発した人型AIエージェント「コネクトーム」は、表情や動作を交えて人とコミュニケーションを図る事ができます。一般的な音声AIエージェントと比較し問いかけに対する応答などの反応率が高いという実証結果もでており、コミュニケーションや情報伝達を活性化することが可能です。

小売、ヘルスケア、教育といった分野での慢性的な人手不足への対応や、広告・エンタメ・観光などでの販促やデータを活用したサービスの開発など、高度な認識技術を持つ人型AIエージェントの活用により、幅広い分野の課題解決・サービス展開が可能になると期待されております。

伊藤忠商事は、クーガー社への出資に加えて、伊藤忠グループのネットワークを活かし、同社の国内外への展開を支援いたします。また、当社が強みをもつ生活消費関連分野における企業や、介護、教育、エンタメ等幅広い分野にて、市場や消費者からのニーズを重視したマーケットインの発想による課題対応・サービスの開発に取り組んでまいります。

伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand New Deal 2020」にて、新技術を活用したビジネスモデルの進化を目指しており、本取り組みはこれに合致するものです。本取組を通じて、AI技術を活用した業務の省人化や自動化に留まらず、新たなサービスの創出を目指してまいります。