北米、豪州及び欧州における蓄電システム展開について ~Eguana Technologies Inc.への出資参画~
2020年3月16日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、Eguana Technologies Inc.(本社:カナダ カルガリー、CEO:Justin Holland、以下「Eguana社」)から新株予約権付き転換社債を引き受けました。今後同社の株価水準に応じて株式転換を行い、出資参画することを予定しております。
トロント証券取引所(Toronto Stock Venture Exchange、略称「TSXV」)に上場するEguana社は、独自開発の蓄電システムを北米、豪州及び欧州市場を中心に販売しています。伊藤忠商事とEguana社は2015年より戦略的提携関係にあり、これまで共同マーケティングを行ってきましたが、今後蓄電池市場の成長が見込まれる北米、豪州及び欧州市場におけるビジネス展開を目的として、資本関係の構築を行うことに合意しました。今回のEguana社との関係強化を通じ、伊藤忠商事は下記出資先とのビジネス協業を進めて参ります。
(1)米国大手住宅用太陽光発電事業者である「Sunnova Energy Corporation」との住宅用蓄電システム事業展開
(2)英国「Moixa Energy Holdings Ltd.」 (以下「モイクサ社」)開発のAIソフトウェア「GridShare」のEguana社製品への搭載
(3)「株式会社NFブロッサムテクノロジーズ」との蓄電システム製造事業における技術交流
これらの協業を有機的に結び付け、米国、豪州及び欧州市場における蓄電システムの拡販ならびにGridShareプラットフォームを活用した蓄電システムの群制御によるバーチャルパワープラント事業の展開など、新規ビジネスの創出を進めてまいります。
伊藤忠商事は日本国内において、独自ブランドの蓄電システム「Smart Star」を2020年3月時点で累計約30,000台(300MWh/90MW相当)販売しています。また、2018年11月よりモイクサ社のAIソフトウェア「GridShare」を連携させた次世代モデルの蓄電システム販売を開始しており、太陽光固定価格買取制度が終了したお客様に対し、AIによる蓄電池の最適制御サービスを提供しています。これまで日本市場で培った蓄電池ビジネスの知見をEguana社と共に進化させ、海外市場におけるビジネス展開を図って参ります。
伊藤忠商事は蓄電池及び関連部材ビジネスの展開に注力しており、再生可能エネルギーの比率向上を通じた温室効果ガス排出の削減、電力の安定供給化ならびに分散型エネルギー社会の実現に向けて貢献して参ります。
Eguana社会社概要
会社名 | Eguana Technologies Inc. |
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設立 | 1999年 |
本社 | カナダ カルガリー |
上場先市場 | TSXV: EGT(カナダ) OTCQB: EGTYF(米国) |
代表者 | Justin Holland |
従業員数 | 31名 |
Eguana社の蓄電システムの設置状況
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