米国・ミネソタ州、ネブラスカ州における風力発電所への出資について

2020年3月17日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)と全額出資子会社であるTyr Energy, Inc.(本社:米国カンザス州、CEO:Garrick Venteicher、以下「Tyr社」)は、Aspenall Energies社(本社:米国ミネソタ州、代表:Raoul Slavin Juliá、以下「Aspenall社」)が保有するKimball発電所(米国ネブラスカ州)及びSouth Fork発電所(米国ミネソタ州)からなる総発電容量43MWの風力発電プロジェクト(以下「本事業」)へ出資することに合意しました。

本事業は再生可能エネルギー事業のディベロッパーであるAspenall社が風況の良い米国北中西部で開発、建設を進めてきたもので、単機容量2MW級のGE製風力タービン18基を採用しています。South Forkは2016年12月、Kimballは2018年6月に商業運転を開始、20年間の長期売電契約に基づき、米国標準家庭の約16,000世帯分の電力を、South Forkはアイオワ州の地場電力会社Muscatine Power & Water社へ、Kimballはネブラスカ州のMunicipal Energy Agencyへ、それぞれ供給しています。

伊藤忠商事及びTyr社は、本事業を機にAspenall社と戦略的な提携関係を深め、引き続き米国における再生可能エネルギー案件の開発に積極的に取組んでいきます。また、米国に限らず、再生可能エネルギーによるクリーンな電力供給事業の推進を通じ、伊藤忠商事の創業精神であり新たな企業理念でもある「三方よし」の精神を具現化していきます。

Tyr社の概要

伊藤忠商事は、Tyr社を通じて全米で発電所15件の権益を有しており、風力発電所は本事業の2箇所を合わせ6箇所目の出資となります。Tyr社は発電所の開発、投資、運営・資産管理を担っており、また風力発電以外にも太陽光発電案件等の新規開発の取組みを進めています。
また、伊藤忠商事全額出資子会社であるNAES社(NAES Corporation)を通して、米国を中心に全世界で180ヶ所以上、総計49,000MW超の発電所の運転・保守サービス事業を展開しています(独立系としては世界最大手)。
伊藤忠商事は引き続き発電事業とサービス事業の両輪で電力事業を多角的に展開し、更なる企業価値の向上を目指します。伊藤忠商事、Tyr社詳細についてはhttp://www.itochu.co.jp/ http://www.tyrenergy.com/ をご参照ください。

Aspenall社の概要

2007年に設立されたAspenall社は気候変動対策、男女平等に資するESG投資を行うTreehouse Investments, LLC(以下「Treehouse社」)の子会社で、米国中西部の風力発電を中心に取組んできており、更に全米及びカナダで開発初期段階から風力、太陽光発電に参画し展開を広げようとしています。Aspenall社、Treehouse社詳細についてはhttp://www.aspenall.com/ http://www.treehouseinvestments.com/ をご参照ください。