伊藤忠テクノロジーベンチャーズ5号ファンドの設立について

2020年5月19日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)の子会社でベンチャーキャピタル事業を行う伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中野慎三、以下「ITV」)は、「テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合」(以下、「5号ファンド」)を設立致しました。ファンドサイズは、過去最大規模となる100億円となります。また、伊藤忠商事は、5号ファンドに出資約束金総額の5分の1となる20億円を出資致します。

昨今、新たな産業創出や市場の活性化において、スタートアップの重要性が高まってきております。大企業も既存事業のイノベーションや、新規事業創出を目的としてスタートアップとの協業を加速させており、スタートアップへの投資金額も拡大傾向にあります。一方、大企業との連携に過度に依存することで、スタートアップ本来のスピード感や、資金調達、販路等が制限されてしまうことも懸念され、スタートアップの本質的な成長を支援していくことも求められております。

ITVは、伊藤忠商事の1980年代から続くシリコンバレーを中心とした有力ベンチャーキャピタルとのネットワークやノウハウを活かし、2000年に設立されました。「新産業を創出し、社会に進化をもたらす」というビジョンのもと、アーリーステージを中心としたスタートアップに対して積極的に投資を進めており、2000年設立の1号ファンドから2015 年設立の4号ファンドまでで、運用総額累計290億円を超え、累計投資先社数は150社超となっております。また、直近では株式会社メルカリ、ラクスル株式会社、株式会社ユーザベースなど、多数の有力上場企業を輩出しております。
加えて、ITVは、伊藤忠グループのあらゆる事業分野や国内外のネットワークを活かしたスタートアップの事業拡大支援に強みを持つ一方、20年に亘るグループにとらわれない独立したベンチャーキャピタル事業としての知見や実績を有しており、業界でも独自のポジショニングを築いております。

伊藤忠商事は、ITVを含めた広範囲な国内外のスタートアップとのネットワークを活かし、ミドルおよびレイターステージを中心としたスタートアップへの出資および協業を行ってまいりました。最近では、医療系SaaSを提供する株式会社カケハシや、貸付ファンドのオンラインマーケットを運営するファンズ株式会社に出資したことに加え、後払い決済サービスを提供する株式会社Paidyや、企業のデータ活用を支援するウイングアーク1stは、持分法適用会社化しております。今後も、来るNew Normalを見据え、様々な事業領域においてスタートアップとの協業を推進し、各社の収益力向上及び経済全体の活性化に寄与することを目指してまいります。

ITVについて

会社名 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
代表者 代表取締役社長 中野慎三
本社所在地 東京都港区北青山2-5-1 伊藤忠ビル4階
設立年月日 2000年7月25日
資本金 100百万円
従業員数 10名
URL http://www.techv.co.jp/

本組合について

正式名称 テクノロジーベンチャーズ5号投資事業有限責任組合
根拠法 投資事業有限責任組合契約に関する法律
無限責任組合員 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
有限責任組合員 伊藤忠商事株式会社、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、
株式会社KJホールディングス、コネクシオ株式会社、
東京センチュリー株式会社、独立行政法人中小企業基盤整備機構、
株式会社ベルシステム24ホールディングス、みずほ証券株式会社、
株式会社三菱UFJ銀行、株式会社りそな銀行(五十音順)
出資約束金総額 100億円

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