エイツーヘルスケア社とiLAC社による全ゲノム解析を含めた医薬品開発サービスの提供開始について
2020年6月23日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)の子会社であるエイツーヘルスケア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:香取忠、以下「エイツーヘルスケア」)は、株式会社iLAC(本社:茨城県つくば市、代表取締役社長:佐藤孝明、以下「アイラック」)と業務提携し、国内初となる全ゲノム解析を含めた医薬品開発サービスの提供を開始します。
現在、全ゲノム解析は患者の個人レベルで最適な治療方法を分析・選択する「プレシジョン・メディスン(個別化精密医療)※1」の観点からますます重要となってきております。ゲノム情報を解析することで、病気の予測ならびに発症前診断を通じ、最適な予防医療が期待されます。また病気の発症後においては、個人に最適な治療・投薬を予測することができ、効率の良い医療が実現されると考えられております。
医薬品業界においても、個々の患者のゲノム情報に適した医薬品の開発が注目されており、欧米では既に先行して全ゲノム解析を含めた医薬品開発が数多く実施されております。
伊藤忠商事は、2020年1月に全ゲノム解析事業を展開するアイラックと資本業務提携し、同社と共同でゲノム関連事業の拡大を検討してまいりました。CRO事業※2を展開する子会社エイツーヘルスケアは、アイラックと共同で、国内初となる全ゲノム解析を含めた医薬品開発サービスの提供を開始します。
具体的には、エイツーヘルスケアが製薬企業から受託した臨床試験の中で、取得した被験者の全ゲノム情報を合わせて解析し、製薬企業に対して提供します。通常の臨床試験情報に加えてゲノム情報を統合することにより、医薬品開発の効率化ならびに医薬品情報の価値向上を図ります。
伊藤忠商事は、今後もヘルスケア領域を注力分野と位置づけ、より良い医療が提供される社会に貢献するよう、積極的な事業展開を進めてまいります。
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- ※1プレシジョン・メディスン(個別化精密医療)とは、患者の個人レベルで最適な治療方法を分析・選択し、治療を施すこと。
- ※2CROとは、Contract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)の略であり、医薬品などの開発において必要となる業務(モニタリング、データマネジメント、統計解析業務等)のアウトソーシングビジネスのこと。
エイツーヘルスケア株式会社
所在地 | 東京都文京区 |
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代表 | 香取忠 |
設立 | 2003年7月 |
事業内容 | 医薬品・医療機器・再生医療等製品・ワクチン開発、 製造販売後調査等、臨床研究受託事業 |
URL | http://www.a2healthcare.com/ |
株式会社iLAC
所在地 | 茨城県つくば市 |
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代表 | 佐藤孝明 |
設立 | 2012年8月(筑波大学発スタートアップ) |
事業内容 | ゲノムシークエンス及び関連する研究開発 |
URL | http://www.i-lac.co.jp/ |