エストニアの Tera Ventures2号ファンドへの出資について

2020年7月30日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木 善久、以下「伊藤忠商事」)は、エストニアのベンチャーキャピタルTera Ventures(本社:エストニア ハリュ県タリン、Founder:Andrus Oks、以下「Tera Ventures」)が組成する2号ファンドTera Ventures II Usaldusfondへ出資致しました。

エストニアは、行政手続きが99%オンラインで完結できる等、世界最先端の電子国家と言われております。サイバーセキュリティや暗号化技術等のエンジニアが多く集まる国で、欧州のシリコンバレーとも称されており、国外の起業家も進出しやすく、Skypeをはじめとした多くの革新的企業が誕生しております。

Tera Venturesは、エストニアにおける「Top European VC」に選出された政府系ファンドSmartCapを継承する形で2016年に設立されました。*1バルト三国を中心とした周辺地域の強いローカルネットワークだけでなく、フィンランドやアメリカにも拠点を持ち、グローバルな情報収集をしながら地場に根差したスタートアップへ出資しています。今回のファンドはその2号ファンドとなり、 SaaS、リテールテック、デジタルマーケティング等の分野を投資対象としております。

伊藤忠商事はこれまでにも、米国やイスラエル、中国での有力なベンチャーキャピタルへの出資および、その出資先スタートアップとの協業や海外展開支援を行ってまいりました。直近では乗合システムを提供するVia Transportation, Inc.(以下「Via社」)へ投資を実施すると共に、Via社のシステムを日本で提供するVia Mobility Japan株式会社への戦略的事業投資を実施しております。
今回のTera Venturesへの出資を通じ、DX分野において新たに世界をリードする期待を集めるバルト三国や北欧諸国での有望なスタートアップとの協業を実現し、国内外での新たなサービス開発や、各社の収益力向上及び経済全体の活性化に寄与することを目指してまいります。

  • *1参照元:CB Insights The most active Venture Capital Investor 2012-2017


■Tera Ventures URL:https://www.tera.vc/