株式会社SkyDriveへの出資について

2020年8月28日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:鈴木善久、以下「伊藤忠商事」)は、『空飛ぶクルマ』※1と『カーゴドローン』※2を開発する株式会社SkyDrive(本社:東京都新宿区、代表取締役:福澤知浩、以下「SkyDrive」)へ出資することに合意しました。

日本においては政府主導の下、2018年から「空の移動革命に向けた官民協議会」が開催されており、『空飛ぶクルマ』が将来的に離島や山間部の新たな移動手段、災害時の救急搬送、都市部でのタクシーサービスなどに繋がるものとして期待されています。また、「空の移動革命に向けたロードマップ」によると、『空飛ぶクルマ』は2023年からの事業化、2030年代からの本格普及が想定されています。

SkyDriveは2018年7月に設立され、『空飛ぶクルマ』の実用化、未来のモビリティ社会への貢献を目指し、航空機・ドローン・自動車エンジニアを中心に『空飛ぶクルマ』及び『カーゴドローン』を開発しています。2019年には日本で初めて『空飛ぶクルマ』の有人飛行に成功し、2023年のサービス開始を予定しており、『カーゴドローン』は2019年12月より予約販売を開始しています。

伊藤忠商事は、「空の移動革命に向けたロードマップ」に従い、次世代モビリティである『空飛ぶクルマ』が徐々に社会に浸透し、手軽な移動手段として空を利用する時代、所謂「空の大衆化」が訪れることを期待しています。今回の出資及び今後の協業を通じ、離島や地方における利便性向上、都市部でのタクシーサービスのみならず、多様化するニーズに合った効率的な移動ネットワークの構築、並びに既存モビリティとの融合による複合的なネットワークを構築することで、次世代モビリティ社会に貢献し、新たなライフスタイルや価値観に対応したサービスをご提供したいと考えています。但し、1社だけで実現できるものではなく、SkyDrive社及び今回同時に出資を決められた各分野におけるトップクラスの技術や知見をお持ちの企業様と協力して、空の大衆化の実現を目指します。

  • ※1正式名称を「電動垂直離着陸型無操縦者航空機」と呼び、「eVTOL」(Electrical Vertical Take-Off and Landing)とも称される。電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸が大きな特徴。
  • ※2重量物の運搬能力に長けた産業用ドローン。30kg以上の荷物を運搬する能力がある。

(参考)『空飛ぶクルマ』テストフライト画像(提供:SkyDrive / CARTIVATOR)