グループデータ活用基盤整備による収益性重視のDX強化について

2021年5月17日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、先進的なITツールを活用したグループデータ活用基盤を整備し、収益性を重視したデジタルトランスフォーメーション(以下「DX」)やデータ活用による事業拡大とビジネスモデル進化を加速してまいります。

昨今、様々な産業においてデータを活用した業務効率化や新規ビジネス創出による収益拡大が期待されておりますが、データ活用に際しては、データの収集・整備や加工・分析、AIモデルの開発など、多岐にわたる作業コストが発生することから、費用対効果が見合うDXの実現に向けて、効率的なデータ活用を可能とする環境整備が課題となっております。

伊藤忠商事は、2018年よりデータ専門人材を積極登用し、データ活用に必要なシステム環境や人員体制である「伊藤忠グループデータ活用基盤」をグループの共有機能と位置づけて整備を進めてまいりました。現在、グループデータ活用基盤を利用して様々なDX案件を推進しております。

今般、グループデータ活用基盤に以下4つのツールを導入し、効率化が実証されました。順次本格導入を進め、効率的且つ機動的なデータ活用を実現してまいります。

【導入ツールと実証効果】 ※数値は自社実績を元にした概算
 ① データ収集・整備 : Informatica Intelligent Cloud Services (米国Informatica社)
  システム間データ連携の開発・改修・障害対応コストを40%削減
 ② データ加工・分析・AI開発 : Databricks (米国Databricks社)
  分析環境の準備に要する工数を80%削減、高速並列処理等により分析業務に要する時間を50%以上削減
 ③ データ蓄積・処理 : Snowflake (米国Snowflake社)
  高速並列処理により、データベースの作成・処理時間を80%削減
 ④ 運用・監視 : Datadog (米国Datadog社)
  データ処理を監視・可視化し、障害対応時間を50%削減

伊藤忠商事は、データ活用のリーディングカンパニーである株式会社ブレインパッド(本社:東京都港区、代表取締役社長:草野 隆史)やグループ会社の伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柘植 一郎)と提携し、DX推進体制の強化を進めてまいりました。今回の取組は、伊藤忠グループのDX推進を支えるものであり、今後、生活消費分野を中心に実用領域を拡大してまいります。

収益性重視のDXを支える伊藤忠グループデータ活用基盤のシステム環境(概観)