Berkeley Energy C&I Solutionsとのタイにおける分散型電源事業を展開する合弁会社の設立について

2021年8月23日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)は、シンガポールBerkeley Energy C&I Solutions(以下「BECIS」)と共同で、タイにおける分散型電源事業を展開する合弁会社を設立しました。今後、合弁会社を通じて、伊藤忠商事が持つネットワークを活用し、BECISと共に、タイにおける需要家にむけて屋根置き太陽光発電設備をはじめとした、再生可能エネルギーソリューションの提案を加速していきます。

タイはASEANで最も早く民間企業同士の売電契約が解禁されており、気象条件も良く、また政府の再生可能エネルギー導入に対する意欲も高い事から、遊休スペースを活用する屋根置き太陽光発電設備の設置・普及が最も進んでいます。

BECISは、これまでタイにおいて、工場や商業施設の屋根に太陽光発電設備を、初期投資費用ゼロで設置し、需要家に再生可能エネルギー由来の電力を提供する事業を行っており、累計約70MWの実績があります。

伊藤忠商事は、2018年以降BECISと協業し、これまでグループ企業向けを中心に、屋根置き太陽光発電設備の設置支援を行ってまいりました。今回の取組強化にあわせ、BECISと合弁の事業会社を設立、事業参画致しました。先般、成約したOgihara (Thailand) Co., Ltd.向け1.0MWの契約を合弁会社が実行する予定です。本事業を通じて太陽光で発電された電力とCO2クレジットを需要家に提供することにより、需要家は再生エネ電源の活用による電気代の削減と、二酸化炭素排出量の削減を実現できます。

伊藤忠商事は中期経営計画 「Brand-New Deal 2023」 の基本方針に「『マーケットイン』による事業変革」と「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げています。これらの取組を通じ、需要家の要望に応える持続可能なエネルギーシステムの構築を加速し、循環型社会の実現に貢献していきます。

合弁会社の概要

事業会社名 BEIT Solar Co., Ltd
代表者 Chayasak Itthisiri
事業内容 タイにおける屋根置き太陽光事業の推進
設立年月日 2021年7月

BECISについて

Berkeley Energy Commercial Industrial Solutions (“BECIS”)は、産業用セクターの需要家に様々な再エネ・省エネ提案を行うEnergy as a Service providerです。株主にはBerkeley Energy, FMO(蘭), Siemens Financial Service(独)、Norfund-KLP(ノルウェー)がおり、タイ以外でもインド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、中国などで同様の事業を展開しています。

会社名 Berkeley Energy C&I Solutions
代表者 Kunal Mehta
本社所在地 Singapore
設立年月日 2019年11月
売上高 http://www.be-cis.com/

展開する再生可能エネルギーソリューションのイメージ