電子ペーパー最大手E Ink社との国内および海外展開に関する協業について

2021年11月22日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、電子ペーパー※1の世界最大手メーカーであるE Ink Holdings(本社:台湾新竹市、代表者:Johnson Lee、以下「イーインク社」)と、電子ペーパーを活用した製品群の国内及び海外展開について協業することに合意致しました。

電子書籍端末の浸透や、コロナ禍におけるテレワーク需要等に伴い、電子ペーパー関連市場が急拡大しております。世界の電子ペーパーの市場規模は2020年の約5,000億円から毎年20%の成長により2025年には約1.5兆円規模になる見込みで※2、既に4億個の電子棚札と1億3,000万台の電子ブックデバイスが普及しております。また、電子ペーパーは、超低消費電力であることと、紙の代替となることで累計237万トンのCO2排出削減に貢献しており、SDGsの観点からも注目が高まっております。

イーインク社は、電気泳動式技術※3を用いた電子ペーパーを開発・提供する業界最大手の電子ペーパーメーカーです。同社の電子ペーパー技術を用いたディスプレイは、外光反射の反射式表示により目に優しく紙のように読むことができ、またメモリー性があるため無電力でディスプレイ上の画面を表示し続けることが可能です。大手の電子書籍端末や電子棚札のみならず、電子ノート、サイネージ、物流タグなど、幅広い分野で展開されております。

伊藤忠商事は、今回の提携を通じて、イーインク社が世界に誇る電子ペーパー技術と、伊藤忠商事や伊藤忠グループが持つ国内外のネットワークを活かし、電子サイネージ、電子棚札、電子物流タグ等といった電子ペーパー関連製品のさらなる拡充・展開を進めて参ります。加えて、電子ペーパー周辺のシステム連携需要にも着目し、DX関連のグループ会社等と連携して、国内外の顧客のニーズに即した利用環境を構築し、企業のDX化を支援して参ります。

伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として「マーケットインによる事業変革」と『「SDGs」への貢献・取組強化』を掲げており、本取り組みはこれに合致するものです。イーインク社との協業による電子ペーパーの普及を通じて、お客様視点に立脚したサービス拡充と、持続可能な社会の発展に貢献して参ります。

  • ※1紙の長所とされる視認性や携帯性を保ち、表示内容を電気的に書き換えられる媒体。
    LEDディスプレイと異なり、画面の常態表示時は消費電力0ワットと超低消費電力であることが特徴。
  • ※2伊藤忠商事調べ
  • ※3透明なマイクロカプセルの中に色ついた微粒子(顔料)が、正または負に帯電し外部からの電界によって色の表示を行う技術。



タブレット型の電子ペーパーイメージ