サーキュラー・エコノミーの実現を目指す繊維製品回収サービスの展開について

2022年3月31日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、リユースやリサイクルを通じて資源循環型ビジネスを展開する株式会社ecommit(本社:鹿児島県薩摩川内市、代表取締役CEO:川野 輝之、以下「ecommit」)と業務提携契約を締結し、日本市場における繊維製品の回収サービス「Wear to Fashion(ウェア・トゥ・ファッション)」(以下「本サービス」)を展開します。2022年春より、全国の事業者・自治体を対象に順次サービスの提供を開始します。

繊維・ファッション産業においては、環境に与える負荷を軽減し、持続可能な成長を維持していくことが世界的な課題として注目されています。伊藤忠商事は、特に大量廃棄問題に焦点を当て、2019年春に「RENU(レニュー)プロジェクト」を発足し、使用済みの衣類や生産工程で発生する生地片などを原材料とするリサイクルポリエステル素材「RENU」の展開を通じた課題解決に取り組んできました。

ecommitは、全国での回収物流ネットワークと排出からリユース・リサイクルまでの追跡システムの構築により、資源を循環させる仕組みづくりを進めてきました。

「RENUプロジェクト」の新たな取組となる本サービスでは、伊藤忠商事の繊維・ファッション産業におけるネットワークと、ecommitの回収から資源循環までの仕組みを融合することで、「①小売店で回収した使用済みの衣類」、「②事業者における繊維廃棄物」、「③自治体による回収衣類」など、さまざまな拠点で排出される繊維製品を回収・選別し、再利用・再資源化を図ります。リユース可能な製品はecommitのノウハウを活用してリユースし、リサイクル可能なポリエステル製品は「RENU」の原材料とすることで、廃棄される繊維製品を可能な限り削減すると同時に、繊維・ファッション産業におけるライフサイクルの長期化を促し、資源を有効に活用します。本サービスの普及により、産業に携わる事業者・自治体の廃棄に関わる課題を多角的に解決し、サーキュラー・エコノミーの実現を目指します。

伊藤忠商事は、中期経営計画「Brand-new Deal 2023」の基本方針である「『マーケットイン』による事業変革」、「『SDGs』への貢献・取組強化」の一環として、繊維事業におけるサステナブル原料起点でのバリューチェーンの構築に取り組んでいます。今後も、原料から製品までのバリューチェーンを軸に、ビジネスモデルの進化や新たなサービスの提供などを通じて、繊維・ファッション産業におけるサステナビリティ課題の解決と持続可能な成長に貢献していきます。

株式会社ecommit(エコミット)

所在地 鹿児島県薩摩川内市水引町2803
代表 川野 輝之
設立 2009年10月1日
事業内容 リユース・リサイクル事業
URL https://ecommit-kandk.com/

繊維製品回収サービス 「Wear to Fashion」

店頭回収ボックスイメージ