海洋プラスチックごみの原材料用途の拡大について 文具業界初の海洋プラを再生利用したエコマーク認定取得商品に原材料供給
2022年7月8日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)とテラサイクルジャパン合同会社(本社:神奈川県横浜市、アジア太平洋統括責任者:エリック・カワバタ、以下「テラサイクル」)は、三菱鉛筆株式会社(以下「三菱鉛筆」)へ長崎県対馬市に漂着した海洋プラスチックごみをリサイクルした原材料を提供し、三菱鉛筆がその原材料を一部に使用したボールペンを開発いたしました。
本商品は、文具業界で海洋プラスチックごみ原料を使用した商品として初めてエコマーク商品類型No.164「海洋プラスチックごみを再生利用した製品」の認定を取得しており、今後こうした文具のみならず様々な用途拡大を目指します。
商品概要
三菱鉛筆にて2022年7月11日(月)よりノベルティ専用商品として受注開始いたします。
三菱鉛筆 ジェットストリーム 海洋プラスチック
エコマーク商品類型No.164 認定番号21 164 003
エコマーク商品類型No.112 認定番号21 112 006
■品名 : SXN-UC-07 ROP |
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海洋プラスチックごみの用途を拡大
昨今、海洋ごみ問題は世界的に注目され、対策が急がれています。特に長崎県対馬市には、年間約2万㎥の海洋ごみが漂着※1していると推定されており、深刻な社会問題となっております。伊藤忠商事はテラサイクルと、海岸に打ち上げられた海洋プラスチックごみを選別・粉砕して資源化することで、新たな製品へとアップサイクルする仕組みづくりに注力してまいりました。これまでに、日本サニパック株式会社と共同で開発したごみ袋※2を対馬の清掃ボランティアへ提供したほか、株式会社ファミリーマートに海洋プラスチックごみ由来の買い物かごを導入するなど※3、実用化を進めています。今後も雑貨等幅広い分野での用途拡大を目指してまいります。
伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として、「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げており、海洋プラスチックごみ問題の啓発及びその回収・リサイクルを通じて、循環型社会の実現に貢献してまいります。
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- ※1 出典:対馬市SDGs未来都市計画(2020年8月26日発行 対馬市)
- ※2 2020年11月26日 海洋ごみ由来のゴミ袋を開発
- ※3 2021年2月9日 海洋プラスチックごみを原材料に使用した買い物かごを長崎県対馬市などのファミリーマート店舗に導入