ETIHAD航空社向けにNeste社製の石油代替航空燃料(SAF)を供給開始

2022年10月27日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、アラブ首長国連邦(UAE)の国営航空会社であるEtihad Airways PJSC(本社:UAE、CEO:Tony Douglas、以下「ETIHAD航空社」)に、Neste OYJ社(本社:フィンランド、CEO:Matti Lehmus、以下「Neste社」)が生産する持続可能な石油代替航空燃料(Sustainable Aviation Fuel(以下「SAF」)の供給を開始しました。国内の空港における海外航空会社へのSAF供給の実現は日本初となります。

写真:ETIHAD航空の機体とNeste MY Sustainable Aviation Fuelのロゴ

伊藤忠商事とETIHAD航空社は、2022年5月、成田国際空港における航空機渡し条件でのSAF供給につき合意しており、10月25日、同契約に基づき初めてのSAF供給が成田-アブダビ間のフライトにて実施されました。

伊藤忠商事はすでに羽田空港及び成田国際空港にてSAF輸入・品質管理から空港搬入までの国内サプライチェーンの構築や航空機自体への給油網の整備を行っており、今後はSAFの供給拠点を中部国際空港や関西国際空港にも広げ、国内外の航空会社向けにSAFの供給を拡大していく方針です。

Neste社は世界最大のリニューアブル燃料メーカーとして、SAFの世界展開を拡大しています。シンガポール工場の拡張、およびオランダ工場の改修により、全世界における生産量は2023年末までに150万トン/年、2026年末までに220万トン/年の規模となる予定です。伊藤忠商事はNeste社と2022年2月にBranded Distribution Marketing Agreementを締結しており、本パートナーシップに基づきSAFの日本国内の安定供給に取り組んでまいります。

伊藤忠商事は、中期経営計画の基本方針のひとつに「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げており、今後も有力パートナー企業とのリニューアブル燃料の普及を通じて、循環型社会の実現に向けて貢献してまいります。