オリエンタル白石株式会社との資本業務提携について

2023年5月16日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、オリエンタル白石株式会社(本店:東京都江東区、代表取締役社長:大野 達也、以下「オリエンタル白石」)と資本業務提携契約を締結いたしました。伊藤忠商事はオリエンタル白石の第三者割当増資を引き受け、同社の筆頭株主(所有株式数16,310,964株、議決権比率12%)となる予定です。本資本業務提携により、伊藤忠商事は建設・不動産分野において優良企業群とのアライアンスをより一層強化し、国土強靭化等の社会課題対応への取り組みを推進してまいります。

オリエンタル白石は、独自の高度な技術力で、橋梁を中心に多様なインフラの構築を全国各地で手掛ける国内有数の橋梁メーカーです。施工実績には角島大橋やレインボーブリッジ等の有名な長大橋が数多く連なります。また、同社は近年工事量が増えている高速道路リニューアル工事等のインフラメンテナンス市場を開拓・牽引してきたパイオニアでもあり、国内トップクラスの橋梁補修受注件数を誇ります。

昨今、日本の道路インフラの老朽化は深刻な社会問題となっています。特に全国で70万橋超にのぼる橋梁(高架を含む)の老朽化は顕著で、2032年度には建設後50年超の橋梁が全体に占める割合は約6割に達する見込です。安心・安全を担保するためには早急な老朽化対策が必要な状況ですが、施工側のキャパシティ不足により、比較的多くのリニューアル工事が実施されている高速道路でさえ、道路更新工事予算額に対する進捗率は41%にとどまっています(2023年1月末時点、契約ベース)。更に、自治体管理下の橋梁にいたっては、財源や人員等の不足もあり、老朽化対策実施まで手が回らないのが実情です。

本資本業務提携により、伊藤忠商事はオリエンタル白石の保有する高度な技術力やノウハウを活用し、国内高速道路のリニューアル工事におけるキャパシティ不足解消に貢献してまいります。また、将来的に老朽化対策が必要となる一般道路についても、官民連携等の枠組みで予防保全型のインフラメンテナンス体制を整え、安心・安全な社会基盤の構築を目指します。

伊藤忠商事は中期経営計画に「『マーケットイン』による事業変革」ならびに「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げています。本資本業務提携を通じて「橋梁インフラメンテナンス事業の強化及び事業領域の拡大」「安心安全社会の実現に向けた取組推進」「顧客基盤拡充・競争力強化」を推進することで、両社の中長期的企業価値の向上を実現するとともに、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

写真:柳島高架橋と富士山

静岡県 新東名高速道路 柳島高架橋

オリエンタル白石 会社概要

会社名 オリエンタル白石株式会社
本店所在地 東京都江東区豊洲五丁目6番52号
代表者 代表取締役社長 大野 達也
事業内容 ・プレストレストコンクリートの建設工事および製造販売
・ニューマチックケーソンの建設工事
・補修補強の建設工事
・耐震補強建築工事の設計・施工
・建設資材の販売
・太陽光による発電事業及びその管理・運営並びに電気の供給、販売
資本金 10億円
設立年月日 1952年10月21日
URL https://www.orsc.co.jp/