Paptic社との更なる資本業務提携について
2023年9月4日
伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、Paptic Oy(本社:フィンランド・エスポ―、CEO:Tuomas Mustonen、以下「Paptic社」)の株式を追加取得いたしました。本追加出資により、伊藤忠商事はPaptic社の筆頭株主となり、更なる事業拡大やシナジー追求を通じて同社の企業価値向上に努めてまいります。
Paptic社は、環境配慮型素材の開発において卓越した技術と知見をもつ包材原料メーカーです。同社が手掛けるブランド「PAPTIC®」はフィンランド国立技術研究センター(VTT)で基礎技術が開発された新素材で、しなやかさと強度を持ちながらも紙としての再利用が可能であり、環境負荷軽減に寄与する包装資材として期待されています。当社は2020年にフィンランド大使館よりPaptic社の紹介を受け、日本における戦略的マーケティングパートナーとして協業を開始しました。翌年2021年にはPaptic社の株式取得と同時に日本市場における独占販売権を獲得し、以降国内での用途展開を進めてまいりました。
初回の出資を経て、Paptic社は欧州での脱プラスチックの需要増を取り込み、急速に成長しています。今後の更なる成長に向け、衛生用品や電化製品向けプラスチック軟包材の代替素材開発目的の資金需要があることや、今年4月に当社が出資した脱プラ型食品パッケージ事業を展開する英Transcend Packaging社との協業含め様々なシナジーが期待されることから、今回の追加出資に至りました。また、伊藤忠グループの持つグローバルネットワークを積極活用し、欧州のみならず北米・日本・中国・その他アジア諸国での販路拡大を推進することで、グループ全体での更なる企業価値向上と事業拡大を目指します。
伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げています。今回のPaptic社への追加出資を通して、木質系素材のさらなる価値創出に注力し、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
Paptic製品事例
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ITOCHU SDGs STUDIO活用事例
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会社概要
会社名 | Paptic Oy |
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本社所在地 | フィンランド エスポー |
設立年 | 2015年 |
事業内容 | パッケージング原紙開発・製造(OEM)・ライセンス事業 |
URL | https://paptic.com/ |