鉄道駅と沿線店舗をつなぐデジタルマーケティング事業の推進について

中部エリアでの生活シーンにあわせた効果的な情報配信にむけて

2023年9月22日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、名古屋鉄道株式会社(本社愛知県名古屋市、代表取締役社長:髙﨑 裕樹、以下「名古屋鉄道」)と、沿線住民の生活動線にあわせた情報配信による新たなマーケティングソリューションの構築を推進することで合意しました。今後、両社が保有する知見および消費者接点を活用し、生活者接点でのデータに基づいた新たなマーケティングビジネスモデルの創出を目指して各種検証・検討を行います。

本合意の背景

伊藤忠商事は子会社である株式会社ファミリーマート(以下、「ファミリーマート」)および株式会社データ・ワンや株式会社ゲート・ワンと共に、伊藤忠グループとして一体となったリテールメディア※1領域の事業開発を推進しており、これまで購買データに基づくデジタル広告事業およびサイネージ広告事業を創出してきました。また、昨今では提携先小売事業者と共同して構築した国内最大級のリテールメディアネットワークの更なる拡大・拡充を図っています。これにより、来店時のみならず来店前から来店後までの消費者の生活動線を一気通貫したより効果的な広告配信を行い、その上で小売企業を横断した購買効果検証を行うビジネスモデルに磨きをかけています。
名古屋鉄道は愛知県・岐阜県中心に444.2キロの路線網を有し、中部エリアにおいてグループ全体で交通ネットワークの一翼を担いつつ、生活・観光サービス等の事業を展開しています。また、駅構内のサイネージなどの交通広告やエリア版MaaSアプリ「CentX」※2等を展開し、地域のさまざまな商業施設・自治体・観光施設等と共に、「公共交通の利用促進」および「沿線・地域の活性化」に貢献しています。また、名鉄グループ各社が保有するデータを組み合わせて活用しながら、より高度なマーケティング分析を行ってきました。
両社は、伊藤忠グループがリテールメディア事業で蓄積した購買データに基づくマーケティング情報配信の知見と、名鉄グループが保有する交通インフラでの生活者接点を相互に有効利用し、沿線生活者の生活シーンにあわせた効果的な情報発信によるデジタルマーケティングの推進を目指し、各種検証・検討を実施します。

取り組み内容

交通インフラである鉄道駅から生活インフラである商業施設に至るまでの生活導線上に着目し、中部エリアの生活者が適切なタイミングで適切な情報に接触できるよう、情報発信の機能創出を目指した取り組みを行います。
具体的には、伊藤忠グループのファミリーマート店舗および名古屋鉄道の駅施設に設置するビーコン※3を活用し、名古屋鉄道が保有する「CentX」アプリ、名鉄ミューズカード※4等の各種サービスや商品に関するプッシュ通知やファミリーマートのお得なクーポン等の情報配信を実施します。その上で、店舗への誘客効果やマーケティング効果を検証し、生活者の来店・購買行動およびその前後の移動・行動の理解度を高め、生活導線上の最適なロケーションとタイミングで生活者の興味関心により合致する情報発信の実現に努めます。
本取り組みにより、ファミリーマートの来店者や名古屋鉄道の利用者の増加を図ること、また地域のさまざまなパートナーが保有するロケーションへの送客・誘客を促進することも期待できます。

伊藤忠グループおよび名古屋鉄道は、両社の本検証・検討を通して、地域のさまざまなパートナーと共に、沿線住民と交通・生活・観光サービスの各事業者をシームレスにつなぎ、地域の活性化にも貢献します。

ソリューションの提供イメージ

  • ※1 「リテールメディア」
    小売企業(リテール)が、自社で保有する店舗やデータを活用して行うメディアおよび広告事業。近年DX(デジタルトランスフォーメーション)の発展により、小売企業が消費者のニーズに合わせた広告配信等を行うものとして注目されています。先行する米国では、大手小売企業がインターネット広告の配信から購買結果まで検証する広告事業を立ち上げるなど、デジタル販促の強化と広告事業の新規収益化が進んでいます。米国のリテールメディアの市場規模は21年には約4.0兆円(約310億ドル)となっており、今後も年平均23%程度で成長し、2024年には約7.2兆円(約550億ドル)まで拡大すると予想されています。(出典:Insider Intelligence Inc. 「US Digital Retail Media Ad Spending」 2022年)
  • ※2 エリア版MaaSアプリ「CentX(セントエックス)」
    名古屋鉄道は、名鉄グループ沿線・地域(愛知県・岐阜県中心)の交通・生活・観光サービスをつなぎ、シームレスでストレスフリーな移動の実現を目指すエリア版MaaS構想を推進しています。エリア版MaaSアプリ「CentX」では、最適な移動手段をご案内する「地点検索・マルチモーダルルート検索」や各種チケットの購入・決済が可能となる「CentX web チケット」などの機能を提供し、沿線・地域の交通・生活・観光サービスをシームレスでストレスフリーにつなぎ、地域の皆さまの「おでかけ」に役立つさまざまな利便性の高い情報を提供しています。https://www.meitetsu.co.jp/centx/info/
  • ※3 「ビーコン」
    Bluetooth電波の小型発信機。本取り組みでは、iBeacon規格というBluetooth Low Energy電波の規格を用います。当該電波の受信機能を持つアプリケーションが入ったスマートフォンに対して、諸条件下で情報配信を行うことができます。
  • ※4 名鉄ミューズカードおよび名鉄ミューズポイント
    名鉄ミューズポイントをおトクにためることができて、日常シーンでのポイント利用も便利になったクレジットカード。名鉄ミューズポイントは、名鉄ミューズカードのご利用、またはミュースターmanaca加盟店でのmanacaのご利用金額に応じてたまるポイントです。200円(税込)につき1ポイントたまり、一部の名鉄ミューズポイント優遇店ではさらにおトクに、最大10%の名鉄ミューズポイントが還元されます。たまったポイントはmanacaへのチャージや、名鉄百貨店で1ポイント1円としてご利用いただくことができます。日常使いとしておトクにご利用いただける「より身近で、毎日持っていたいカード」としてご提供します。

会社概要

伊藤忠商事株式会社

所在地 東京都港区北青山2丁目5番1号
設立 1949年12月1日
代表者 代表取締役社長COO 石井 敬太
事業内容 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、
輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。

名古屋鉄道株式会社

所在地 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2番地4
設立 1921年6月13日
代表者 代表取締役社長 髙﨑 裕樹
事業内容 鉄軌道事業、不動産事業